足の裏のアーチの保持

●足の裏のアーチの保持

 

足関節の体への影響を改善するためには、アーチ(土踏まず)の機能を適切に保つことが大切です。足のアーチには、地面からの衝撃を吸収するクッションとしての役割と、吸収した力を前への推進力にするバネの役割があります。そのため、アーチの機能を正常に保つことは、体の動的機能を維持するためにも、非常に重要です。私たちが、長時間立ちっぱなしで仕事をしていると、多かれ少なかれアーチが下がってきます。そうすると、アーチの機能は低下し、体の他の部位、特に※キネティックチェーンの上では、腰と膝に負担がかかってきても不思議はないのです。

 

アーチの状態を適切に維持するには、タオルを指で引っ張るタオルギャザーや足の指でビー玉を掴み、足の裏側の筋群を鍛えるエクササイズが大切です。アーチを支えている重要な筋群は後脛骨筋や足趾(そくし)の屈筋群で、それらは足の裏側や趾(あしゆび)の先から始まり、内果の後ろを通り、脛の内後側に付着しています。そのため、脛の内側をマッサージすることは、足裏の疲労を回復したり、アーチの保持に非常に効果的です。

 

この部位は、鍼灸でいうと、脾経のラインです。五行理論で「脾主肌肉」というのがありますが、肌肉が筋肉とすると、脾経にある筋肉がアーチによって全身を支えているため、体全体の筋肉を司っているとも解釈できます。脾経にある後脛骨筋、趾の屈筋群などがアーチの機能を保ち、そのアーチの働きによって、力がキネティックチェーンを介して全身へ波及していくのです。こう考えると、古典の鍼灸理論と、現代の身体運動力学の接点として、非常に興味深く感じます。

 

また、足や足関節周りの柔軟性アップや筋力強化も慢性的な膝障害予防に欠かせません。歩行のことを考慮すると、足関節背屈(つま先を上げるなど)の可動域を上げていくことが、特に大切です。なぜなら、これらの可動域がなければ、その可動性不足によるストレスを上にある膝関節が補わなくてはならないからです。足関節の背屈可動域を上げるために、アキレス腱を伸ばすような腓腹筋ストレッチはよく行われます。このとき、膝を曲げてアキレス腱を伸ばすヒラメ筋ストレッチも大切です。ヒラメ筋は腓腹筋に比べて、遅筋線維が多いので、毎日の仕事による疲労には、こちらの筋の方がより重要ともいえるのです。

(「クリニカルストレッチ」)

 

※キネティックチェーン

足の裏から入ってきた刺激(力)は、鎖がつながっていくように、足首、膝、股関節、そして上半身へと伝わっていく流れ。

 

 


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