はははっ、確かにそうだw長く走っているとラリるからな~
●30kmの壁がなくなる
マラソンのような持久的な運動では脂肪をメインのエネルギー源としますが、同時に糖質も使われます。有酸素運動を続けた結果、貯蔵量の少ない糖質が先に枯渇するとカラダが動かなくなります。それが「30kmの壁」となって現れるという説が一般的になっています。
しかし、30kmの壁にぶちあたり失速したランナーでも、ゴールが近づいた最後の1kmではペースを上げられることがあります。そして、ゴール直前では多くのランナーがラストスパートを試みます。
脂肪と糖質は、運動強度が高くなるほど糖質が使われやすく、強度が低くなるほど脂肪が使われやすいという特徴があります。強度が高いラストスパートのメインのエネルギー源は糖質ですから、終盤にペースを上げたり、ラストスパートができたりするランナーでは、少なくとも糖質の枯渇は起こっていないと考えるのが妥当です。
筋肉のグリコーゲンの枯渇による疲れが「抹消性疲労」だとしたら、加えて注目したいのは脳の疲れである「中枢性疲労」です。
脳を構成している神経細胞のメインのエネルギー源は糖質ですから、脳にも微量ながらグリコーゲンが蓄えられています。脳は体重のわずか2%ほどの重さしかないのに、全身のエネルギー代謝の20%前後を消費する器官なのです。
長時間の運動で筋肉や肝臓のグリコーゲンが減り始めると、脳はエネルギー源が不足する危機に直面します。そして「これは一大事!」とばかりにグリコーゲンが完全に枯渇する前に、運動野からの指令を低下させます。これが疲労の引き金となり、30kmの壁となって現れると考えられます。
(「マラソンは「ネガティブスピリット」で30分速くなる!」)
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