整体師の日常を書いています。主に整体と健康関連、ランニングネタです。

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2018.9.12

●健康増進法

2003年5月に施行された「健康増進法」の第一条はこうなっています。

 

「この法律は、我が国おける急速な高齢化社会の進展及び疾病構造の変化に伴い、国民の健康の増進の重要性が著しく増大していることにかんがみ、国民の健康の増進の総合的な推進に関し基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民保健の向上を図ることを目的とする。」

 

簡単に言ってしまえば、「これまでの健康保険制度は高齢化のために維持できなくなるので、国民の皆さんは積極的にご自分の健康管理に取り組んでくださいね」ということです。

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2015年

12月

06日

タバコとニコチンの作用

●タバコとニコチンの作用

 

タバコに含まれるニコチンは無色の油性物質で、依存性があります。依存性になるまでのスピードはどんな麻薬よりも速く、タバコ一箱でも依存性になる可能性があります。タバコを一服するごとに肺から脳へ少量のニコチンが運ばれます。ニコチンの反応速度は速く、血液内のニコチン量は喫煙30分後には半分に、一時間後には4分の1に落ちます。タバコの一箱が20本で、これをほとんどの喫煙者が毎日一箱喫煙するというのは、これにより血中のニコチン濃度が保たれるからです。人がタバコを吸うのは、このニコチンを体内に取り入れるために喫煙をすると解釈することも出来ます。

 

脳細胞から出ているシナプス間の刺激・興奮の伝達を担う神経伝達物質にアセチルコリン、ドーパミン、セロトニンなどがあります。ニコチンが脳内に入ると、本来の神経伝達物質の代わりに作用するために、他の物質の機能が低下して分泌されなくなると考えられています。これがニコチン依存性(中毒)の状態です。

 

タバコの煙はガス(92%)と粒子(8%)から成り立っています。この粒子の固まったものがヤニです。ヤニのなかにタールが含まれており、タールには200種類以上の有毒物質、40種類以上の発がん物質が確認されています。タバコは強力な毒物であると考えるべきです。タバコの煙には、喫煙者が吸い込む主流煙とタバコの先から立ち上がる副流煙があります。

 

一般に、副流煙に化学物質は多く含まれており、喫煙者だけでなく、周囲にいる家庭の主婦なども受動喫煙を通じてタバコの被害が大きいと考えられます。

 

●タバコは習慣ではなく麻薬中毒

 

なかなか禁煙できない理由を考えてみると、理由に身体的依存と心理的依存があります。タバコを一本吸い終わると体内のニコチンはすばやく減少し、禁断症状(離脱症状)を引き起こします。ニコチンの肉体的な禁断症状は軽いので、自分がニコチン中毒(ニコチン依存性)だということに気がつかない人がほとんどですが、ニコチン中毒は「麻薬中毒」と同じであるということに気づく必要があります。

 

●喫煙者は洗脳されている

 

人はなぜタバコを吸い始めるのか考えてみましょう。この謎を解く鍵は、人間の「潜在意識」にあるといわれています。タバコの広告は、雑誌、テレビで広く日常目にしており、潜在意識のなかで「タバコはリラックスできる、自信がつく、強くてかっこよい大人の証明である」と洗脳されていると考えられます。若い人がタバコを吸いはじめるきっかけは、「みんなが吸っているから」です。はじめてタバコを吸うと、たいていは、くらくらしたり、冷や汗が出たり、心臓がドキドキしたり、吐きそうになり急性ニコチン中毒の状態になります。しかし、誰かがタバコを吸っているのを見るたびに「タバコにはなにかいいことがあるに違いない」と自分がタバコに慣れるように努力して、自分から進んでニコチン依存性の状態をつくり出しています。

(肺気腫)









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2015年

12月

04日

大腸の役割

●大腸の役割


大腸の主な役割は、便をたくわえることと、水分と電解質の吸収といわれていますが、実はもう一つあります。大腸の中には腸内細菌が多く生息していて、これらが未消化物を発酵によって分解しているのです。中でも食物繊維を酢酸、プロピオン酸のような短鎖脂肪酸に分解します。


短鎖脂肪酸は、腸管細胞の重要なエネルギー源として、腸管の絨毛上皮の成長維持に役立てられます。プロピオン酸の多くは、門脈を通って肝臓へ送られ、糖に作り換えられます(糖新生)。とくに牛などの反芻(はんすう)動物では、このプロピオン酸からの糖新生によって、糖の必要量の多くがまかなわれています。


さらに短鎖脂肪酸は、腸管の機能に対しても重要な役割を演じています。短鎖脂肪酸は低い濃度で血管を拡張する作用があります。血管が拡張して血流が増えると、栄養素の吸収が良くなります。


食物繊維は昔、ヒトの消化酵素では消化されない物質であり、有用性があるとは考えられていませんでした。しかし現在では、このように腸の機能にとって重要であると認識されています。

(「よくわかる栄養学の基本としくみ」)






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2015年

12月

02日

胃の役割はためておくこと

●胃の役割はためておくこと

 

胃の中で食塊は、胃酸によって殺菌されます。同時に、蠕動運動により攪拌(かくはん)され、消化酵素などによって粥(かゆ)のようにされて、十二指腸に少しずつ移送されます。胃から十二指腸への出口には、幽門輪(ゆうもんりん)という括約筋のリングがあって、これが開いたり閉じたりして、胃の中の食塊を少しずつ送り出すように調整しています。この胃の貯留ー排泄の機能は非常に重要で、胃の排泄作用として知られています。


胃は昔、胃酸やペプシンなどによって食物を消化する重要な臓器だと考えられています。しかし近年、胃を切除しても、消化吸収にはほとんど問題がないことがわかりました。ただし、胃を切除すると、消化吸収障害は起こらないけれど、それ以外のいろいろな症状が現れてきます。たとえばダンピング症候群がその例です。胃が食塊を少しずつ、ゆっくりと小腸に送っているからこそ、小腸で時間をかけて十分な消化吸収ができるのです。つまり、胃の最も大切な役割は消化でなく、食物をしばらくとどめておいて、少しずつ小腸へ送り出すことだと考えられます。


●滞胃時間はコントロールされている


食物が十二指腸に送られると、十二指腸にある種々の細胞がそれを感知して、胃の働きを調整します。こうして、食物が胃にとどまる時間(滞胃時間)はコントロールされているのです。


食塊に含まれる酸や栄養素、食塊による十二指腸の伸展などが刺激となります。これらの刺激は腸管壁にある神経叢(しんけいそう)を介して胃や脳に伝わり、消化管ホルモンの分泌を促したり、胃の働きを抑制したりします。たとえば、脂肪が刺激となって、消化管ホルモンの一つであるコレシストキニンが分泌されます。コレシストキニンは、膵臓に作用して消化酵素の分泌を促すと同時に、胃に作用してその動きを抑制し、食塊の輸送をゆっくりとさせます。


胃の動きを抑制する強さは栄養素によって異なっていて、糖質、タンパク質、脂肪の順に強くなります。お粥のように水分が多く糖質が主体のものは腹にもたれず、油こいものは腹もちがよいというのは、ここに理由があります。脂肪の消化吸収には時間がかかるため、ゆっくり送るようにしているのです。

 (「よくわかる栄養学の基本としくみ」)

 

 

 

 

 

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2015年

11月

30日

肩こりは筋肉の疲れから

●肩こりは筋肉の疲れから

 

肩甲骨をぶら下げる筋肉は、上肢(じょうし)の重さを支えるために、いつでもある程度の力で収縮していなければなりません。実は、これが肩こりの大きな原因になるのです。

 

筋肉は、収縮するためにエネルギーを使います。肩甲骨をぶら下げる筋肉は、伸びたり縮んだりの動きをしていませんが、肩甲骨をぶら下げる力を出すだけでも、エネルギーを消費します。エネルギーを生み出すには、血液から送られる酸素が必要です。ところが、肩甲骨をぶら下げる筋肉は動きが少ないので、血液の循環が悪くなってしまうのです。

 

動脈を通して全身に向かう血液は、心臓の拍動(はくどう)の力によって押し出されます。しかし、静脈を通して心臓に戻る血液は、筋肉などの運動の力によって運ばれるのです。手足を走る静脈には、あちらこちらに弁(べん)があって、逆流を防いでいます。私たちが筋肉を使って身体を動かすと、静脈があちらこちらで圧迫されて、弁と弁にはさまれた区間の血流を、心臓に向かって押し出しています。これを筋ポンプといいます。

 

激しいスポーツで筋肉が疲労したときには、手足の先から心臓のほうに向かって、筋肉をしごいていくようにマッサージをします。静脈の血液や組織液が、身体の中心に向かって帰るのを助けてやるのです。ところが肩甲骨を動かす筋肉は、エネルギーは消費するのに、あまり動きがありません。ですから、筋ポンプの働きが弱くて、血液の循環が悪くなりやすいのです。血液や組織液を心臓に向かって戻して、血液の循環をよくしてやるのが、疲労を回復させるよい方法です。

 

肩がこったときには、他人の手を借りて筋肉を動かすもよし、また肩甲骨をぶら下げる筋肉を自分で積極的に動かしてもよいのです。ようするに、肩をもんでもらったり、自分で肩を動かしたりすると、肩のこりが楽になります。

(よくわかる解剖学の基本としくみ)






 

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2015年

11月

28日

加工食品・スナック菓子を食べると栄養素が減る!

●加工食品・スナック菓子を食べると栄養素が減る!


「野菜が摂れないときは、野菜100%なんて書かれているジュースを飲んで、野菜を摂った気になっていたからな」


「料理をつくっている時間がないときは、どうしても加工食品に頼らざるを得ない。カップラーメンは1週間に2,3個は食べてしまう。。。」


「ポテトチップスは食べ出すと止まらない。あっという間に1袋カラにしてしまうこともあるし。。。。」


現代人の食生活はいかにも”お手軽”になってしまったということだろう。健康を気遣って野菜ジュースを飲み、空腹を満たすために加工食品を摂る。食べる必要など本来はないのだが、おいしいおやつはやめられない。しかし、そうした何気ない”食”のあり方が、失ってはいけない必要な栄養素の消費につながっているのだ。


加工食品やスナック菓子の問題点は、ひじょうに糖質の割合が多いことだ。糖質の摂取が多くなると、人間の身体はインスリンというホルモンをせっせと出して血糖値を安定させようとする。このときに使われてしまう栄養素が、先ほどお話しした亜鉛だ。亜鉛欠乏は、たんに亜鉛が足りないだけでなく、食べたものによって亜鉛が目減りしてしまうことにも原因があるのだ。


同様に、ビタミンB群も、加工食品やスナック菓子を食べることによって、必要以上に消費されてしまう。


スナック菓子などにとくに多く含まれている食品添加物のリン酸も見逃せない。リン酸にはミネラル類の吸収を阻害する働きがある。せっかく栄養を摂っても吸収されないということが、加工食品やスナック菓子を食べ続けることによって起こってくるということだ。

(「うつ」は食べ物が原因だった!)



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2015年

11月

26日

風邪の熱は下げるな

●風邪の熱は下げるな!

 

風邪をひいて熱が出た。さて、真っ先にとる対応はどんなものになるだろう。

 

「とりあえず熱を下げなきゃ」

 

もっとも一般的な対応がそれだ。しかし、発熱は体の防御反応なのだ。だから、むやみに熱を下げることは、かえって逆効果でしかないのである。

 

感染した風邪のウイルスと熱には相関関係がある。たとえば、体温が37度までしか上がらない場合もあれば、38度になる場合、あるいはそれ以上にまで上がる場合もある。どうして体温にそのような違いが出るのか。

 

それはウイルスが”決めている”のだ。体温が37度になるのは、感染したウイルスがその体温で一番死にやすいからなのだ。38度まで上がるケースは38度でウイルスが撃退されということ。インフルエンザでは39,40度という高熱が出るが、インフルエンザウイルスはその体温に一番弱いからである。

 

言葉を換えれば、かかったウイルスによって、免疫が働く体温が異なるということだ。免疫はたんぱく質の作用だが、ウイルスごとにそれが活性化する体温が違う。体温は免疫にかかわるたんぱく質がもっとも活性化するところまで上昇し、免疫の働きを促進するのである。

 

だから、熱を下げるのは免疫を妨げることにつながってしまう。熱が出たらその体温を保ち、安静にしている。それが免疫を思う存分働かせる、正しい対応である。

 

風邪は、医学的には急性上気道炎といって、鼻や咽喉など気管支の上気道に炎症が起こるものすべてが含まれる。原因はほとんどがウイルスで、その数は100種類以上ともされている。体温の上がり方はウイルスごとに違う。

 

風邪の症状はさまざまだが、それもウイルスの違いによるもの。たとえば、鼻風邪の原因はナイロウイルスと呼ばれるものだし、咽喉が痛くなるのはアデノウイルスとか、コクサッキーと呼ばれるウイルスが原因。40度もの高熱が出る”風邪”がインフルエンザだ。

 

もちろん、発熱のため飲食ができない場合や、体力の消耗が激しい高齢者や子どもに対してなど、熱を下げなければいけないケースもあるが、風邪にともなう通常の熱なら、「おっ、ウイルスをやっつけにかかったぞ!」と受け止めて、横になって静かに休み、栄養のあるものを食べる、というのが基本的にはいい。

(「薬がいらない体になる食べ方」)








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2015年

11月

24日

アロエベラが活性酵素を除去します

「アロエベラが活性酵素を除去してアンチエイジングしてくれる!」

 

赤ちゃんは、お母さんのおなかの中で、1個の細胞が細胞分裂して3兆個になって生まれ、生まれてからも細胞は増殖し続けて、成人になったとき、細胞の数は60兆個になるのだそうです。どうやって数えたのかなぁって思うんですけど!健康でいるためには、この60兆個の細胞の一個一個が元気じゃないといけないんですよね。

 

ところで、「活性酵素」って聞いたことないですか?活性酵素は、呼吸している限りは発生するもので、体内に入ってきた細菌などをやっつけるときには活躍してくれるそうですが、過剰に発生すると、正常な細胞まで攻撃してしまって、細胞に障害を起こす重大な要因になるみたいです。

 

排気ガス、酸性雨、タバコの煙、煤煙、農薬、薬剤、食品添加物、放射線、紫外線、ストレス、激しい運動などが活性酵素を大量に発生させる誘因になっていて、どうしても避けられない生活環境になっているみたいです。

 

人のからだには、活性酵素を除去するしくみがあって、その役目をするのが、抗酸化酵素なのですが、食文化や現代社会の現状では、体内で作られる抗酸化酵素では対応しきれなくなっていたり、40歳を越えた頃から、体内で生成される抗酸化酵素が減ってきたりするために活性酵素を処理できなくて、老化も速くなっていくみたいです。

 

そのため、体外から抗酸化物質を補ったほうが、老化防止(アンチエイジング)になるということです。でも、酵素そのものを身体に入れると、体内での抗酸化酵素の生成機能は、働かなくなってしまうそうですから、安易に酵素を飲んだりはしない方が良いみたいですね。

 

そこで、体内での抗酸化酵素生成の働きを助けてくれる自然のものが、副作用もなく安心ということで、アロエベラが注目されています。アロエベラには、抗酸化酵素物質のカタラーゼやビタミンA、C、Eの他、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、マンガンなど抗酸化酵素をつくる材料のミネラルが豊富に含まれています。

 

自然のもので、一つの植物にこれほど総合的に微量栄養素が含まれているものは、アロエベラに勝るものは無いみたいです。

 

細胞が元気になって老化防止になると、お肌もハリが出てきてツヤツヤになるみたいですね。









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2015年

11月

20日

胃炎

●胃炎…胃の粘膜を保護する栄養をとる


胃の痛みについては、胃酸との関係がよくいわれる。胃酸が出すぎるために胃が荒れてしまうのだ。ところが、実際には胃酸の分泌が多くて胃にダメージを与えている人はあまりない。


ほとんどが胃酸の分泌は少ないにもかかわらず、胃を荒らしてしまっているというケースなのだ。どういうことか。胃酸から胃の粘膜を保護する働きが弱くなっているために、少ない胃酸でも胃が大きなダメージを受けてしまうのである。


少し専門的にいうと、酸と防御因子(胃を守るシステム)のバランスの乱れによって胃の症状が出ているということになる。つまり、酸の分泌に比べて相対的に防御因子の働きが低下しているというわけだ。だから、防御因子を増やしてその働きを強化すれば、酸を減らさなくても胃の症状は取り除かれるのである。


最近になり、薬局でも買うことができるようになったH2-ブロッカーと呼ばれる胃薬は、胃酸の分泌を抑えることによって症状をやわらげ、取り除こうとするものだが、胃酸を減らすということは、胃酸の働きを弱めることでもある。ここに大きなデメリットがある。


胃酸は私たちが食べたものを酸で細かく分解し、食材に含まれている毒素を消す作用を担っている。胃酸が減ったら、その初期消化がうまくいかないし、毒素が体に入りやすくもなる。その結果、体にとって大事なたんぱく質やミネラルの消化吸収が十分におこなわれず、さらに毒素による弊害が起きやすくなるのだ。


その意味からも胃の症状に対しては、胃酸を減らすのではなく、胃の粘膜を保護する力を高めるという方向で考えるべきである。そのためには栄養を十分に供給する以外にない。


胃の粘膜を守る主役は胃の壁から出てくる粘膜のネバネバ成分だ。その粘膜が粘膜を覆って胃酸で溶けないようにしてくれる。ネバネバ成分はコンドロムコタンパクというたんぱく質からつくられている。


コンドロムコタンパクの材料になるのは動物性たんぱく質に含まれているアミノ酸。特にサメの軟骨に多く含まれている。


「どうも、胃が弱くて。すぐ薬のお世話になってしまう」


といった人が少なくないのではないか。ここはスタンスを思いきって変えて、胃酸を減らして胃の痛みを抑えることから、粘膜の保護機能を強化させることで痛まない胃にするという方向に舵を切ってはどうだろうか。

(「薬がいらない体になる食べ方」)





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2015年

11月

18日

医薬品・サプリメント

●医薬品・サプリメント


医薬品とサプリメントには、それぞれ長所と短所があります。以下に整理しておきますので、上手に使い分けてください。

 

○医薬品の長所

●信頼できる素材を使用している

●効果・効能が明確に記載されている

●十分な量の栄養素を含有している

 

×医薬品の短所

●栄養素の素材は、基本的に合成品

●案外添加物が多い

●単一の成分のものが主体で、多くても数種類の組み合わせ。マルチビタミン&ミネラルのような多種類の栄養素を組み合わせたものがない

 

○サプリメントの長所

●「ヘム鉄」など、医薬品にはない天然原料由来の成分のものがある

●マルチビタミン&ミネラルなど、多種類の栄養素を組み合わせたものがある

●「病名」がなくても使えるので、長期の利用や不定愁訴対策に活用できる

 

×サプリメントの短所

●市場は玉石混淆。性能・品質の面で低レベルの製品が多い

●薬事法の制約で、効果・効能、摂取方法がわかりにくい

(「サプリメントの正体」)






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2015年

11月

16日

痛み止めと解熱剤は同じもの

●痛み止めと解熱剤は同じもの


誰でも年間に何回かは薬を飲むことがあるはず。なかでも一番多いのが痛みを取り除くための薬だろう。頭痛やひざなどの痛み、女性なら生理痛など、日常的に痛みにみまわれることは少なくないからだ。また、「すぐに熱が出ちゃって……」と解熱剤を飲むという人もけっこういる。

 

さて、ここで問題だが、痛みを止める鎮痛剤と熱を下げる解熱剤、いったいどこがどう違うのだろうか。

 

「そりゃあ、使う目的が違うのだから、成分から何からまったく別のものだろう」

 

一般的にはそう考えても不思議はない。しかし、鎮痛剤と解熱剤、実は基本的には同じものなのである。想定外の解答かもしれないが、私たちの体の反応という点から見ると、しごく当たり前のことなのだ。

 

痛みも発熱も、体に炎症が起こったことで生じる。局所の炎症が激しいときに感じるのが痛み。炎症反応が全身に及ぶと発熱になる。どちらももとの原因は炎症にあるわけだから、それを抑えるための薬は、当然、同じということになる。

 

では、なぜ炎症が起きるのか?まず、知っておいていただきたいのは、「炎症=体にとって好ましくない反応」という捉え方は間違っているということである。炎症は生体の防御反応、すなわち、体を守るための反応なのだ。

 

病気や症状を治すために、体は備わっているシステムを動員して必死に闘う。炎症はまさしく「目下、戦闘中!」というシグナルに他ならない。

 

たとえば、虫に刺されるとその部分が赤く腫れ、熱を持ったり、痛みを感じたりする。刺された部分には白血球が集まり、ヒスタミンなどの化学的な物質を出して、虫の毒を排除しようと懸命に取り組む。その過程で炎症反応が起こり、先のようなさまざまな症状があらわれるのである。

 

炎症は病気や症状を治すために必要不可欠の反応だ。大事なのは必要なときに、必要なところで、必要なだけ起きる、ということである。そして、戦闘停止命令が下ったら、つまりは炎症がいらなくなったら、速やかに鎮静化することが必要になる。

 

さて、ここで疑問がわき上がらないだろうか。痛みにしろ、発熱にしろ、炎症から生じている。だから、どちらにも同じような炎症を抑える薬が使われるわけだが、一方で炎症は体を守るべく働いているのだ。つまり、これは車のアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものではないか。

 

そう、まさしくそこが薬の問題点なのだ。

(「薬がいらない体になる食べ方」)










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2015年

11月

14日

健康への近道

●食生活を変えることが健康への近道


私たちの食生活は、体に相応(ふさわ)しいものなのでしょうか?


実は現代人が毎日摂っている食べ物は、人類本来の食生活とはかけ離れたものになっています。そして、その事実こそが、さまざまな生活習慣病がこれだけ増えたことの根本原因なのです。


いまの食生活を、人類本来の食生活である糖質制限食に変えることで、私たちは簡単に健康を手に入れることができるのです。


糖尿病など生活習慣病の患者さんが外来診療に来られると、私はまず食事療法(糖質制限食)だけで症状の改善を目指します。それだけではうまくいかないときに、初めて薬の内服を考えます。


日本人は薬好きで有名な民族ですが、多くの生活習慣病が薬なしの糖質制限食のみで改善します。実は、栄養士や医師が推奨するカロリー制限食(糖質60%、脂質20%、タンパク質20%)は、人類本来の食生活からみると最悪のバランスなのです。

(「主食をやめると健康になる」)






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2015年

11月

12日

現代の小麦

私たちは「体が受け入れる準備が整っていないもの」を食べている

 

「「いつものパン」があなたを殺す」より抜粋。

 

現代社会において脳の健康は悪化しており、それに関してとりわけ大きな影響をおよぼしていることの一つが、食事に小麦が取り入れられたことであるのはほぼ間違いない。

 

新石器時代に生きた祖先たちがこの穀物をほんのわずか食べたのは事実だが、一方で、現在、小麦と呼ばれているものは祖先がまれに食した野生のヒトツブコムギとは異なっている。

 

現代の交配や遺伝子組み換えの技術ゆえに、平均的なアメリカ人が一年に消費する小麦約60キログラムには、かつて狩猟採集民が偶然発見したであろう野生のヒトツブコムギとの、遺伝的、構造的、化学的な類似点はほとんど見られない。

 

そこに問題がある。つまり、私たちは遺伝的に受け入れ準備が整っていない成分を摂取し、自分たちの生理機能に反することをしている。

 

はっきり申し上げて、本書では、セリアック病(グルテンに関連する自己免疫疾患。ごく少数の人たちがかかる)に注目するつもりはない。さらに、もしも次の①②の理由で本書は自分には関係ないのでは?と考えているとしても、どうか読み続けてほしい。

 

①自分は何かの異常や疾患だと診断されたわけではない。

②自分が知るかぎりではグルテン過敏症ではない。

 

断言しよう。本書はあらゆる人に関係するものだ。なぜなら、グルテンはまさしく「寡黙(かもく)な病原菌」であり、あなたが気づかないうちに大きなダメージを与えてしまうからである。

 

食べ物は、カロリー、脂肪、タンパク質、それに微量栄養素である以上に、言うなれば、私たちのDNAをよくも悪くも変えてしまう。実際に多くの遺伝子の発現を制御している。こういったことが発見されたのは、ごく最近のことである。






 


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2015年

11月

08日

抗がん剤でがんは治らない

●抗がん剤治療


「がん」になる人が多い世の中ですね。なったら病院へ行くから大丈夫♪と思っている方々、こんな治療をするみたいですよ。

 

●抗がん剤でがんは治らない

 

がん治療において、一般の人たちが大きく誤解しているのが抗がん剤についてです。

 

がんの治療の基本は、手術、放射線、化学療法(抗がん剤)です。がんのかたまりがある場合には、まず手術をおこなって除去し、取り残しがある場合には放射線をかけ、さらに抗がん剤治療をおこないます。

 

こういう三段階の治療をおこなうこともあれば、放射線がよく効く種類のがんであれば、最初に放射線を、抗がん剤が著効とみられる種類のがんには、まず抗がん剤治療をおこなうこともあります。

 

抗がん剤に話を戻すと、医師は、その効果について、「効く」とか「効かない」という言い方をします。

 

この言葉には医学的な意味があります。つまり、どういうことかというと、がんが少しでも縮小したら、「効いた」ということです。あるいは、従来の抗がん剤を使った場合には三ヶ月後には再発が発見されたが、新しい抗がん剤を使用したら、半年後に再発をした。つまり、再発するまでの期間が三ヶ月延長したわけですが、この場合も、「効いた」と判定します。

 

このように、治るか治らないかということとは別の評価の下に治療をおこなっているわけです。それなのに、患者さんの側は、治癒を期待して、抗がん剤治療を受けます。

 

しかも、一般論としてですが、抗がん剤ではがんは治りません。細かい説明は省きますが、一部に抗がん剤がよく効く種類のがんがありますが、抗がん剤だけで治癒するのは不可能です。

 

また、抗がん剤にも、さまざまな種類があります。たとえば、二種類を選んで併用する場合もあります。どれかを使ってみて、効果が得られなかったら、他の種類のものに変えたりします。

 

つまり、効果的に用いる必要がありますが、抗がん剤の専門医といわれる医師は、日本にはまだ少なく、これから育成していこうという段階です。

 

では、誰が抗がん剤を投与しているかというと、たいていは外科医です。彼らは、抗がん剤の専門家ではないので、製薬メーカーのデータに基づいて使用しているだけです。

 

抗がん剤ではがんは治らない、という認識をしっかり持っておく必要があります。延命治療という名の下、抗がん剤治療をいつまでも続けると、最期は悲惨な状態になります。その結果は、がんで亡くなるのではなく、抗がん剤によって死亡します。

 

抗がん剤治療を受けても、運良く助かる人はいるでしょう。しかし、多くの人が亡くなります。

 

五年生存率50%という数字は、五年死亡率50%ということでもあるのです。抗がん剤による副作用死もかなりの数になることも、しっかりと認識しておきましょう。

 

なお、抗がん剤の副作用死と関連してのことですが、六十歳以上でがんが発見されたら、治療は何もしないほうがいいと堂々と主張する医師も今ではいます。






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2015年

11月

06日

植物油脂

植物油脂が体によくない。


「本当は危ない植物油」より抜粋。

 

製薬会社が利益追求のために、倫理にもとる行為をしている場合があまりに多いことを知ったのです。

 

食品には、「根拠のない効能・効果」を示唆しているものがあるのは以前から知っていました。

 

しかし食品はともかく、まさか人の命を救い健康増進に使われる薬の一部に(すべてといっているのではありません)、データの改ざんや隠蔽など、犯罪的な要素が含まれているとは思いもよりませんでした。

 

なぜそうなるか。「企業の利益追求」それだけです。

 

そして、御用学者の存在が明確に見えてきたのです。企業は金銭的にバックアップして御用学者を育て、学会を支配させ、あるいは学会を作らせ、そこから発信される情報を毎日のようにメディアに乗せ、意識させない手段で人々を操っているのです。

 

真実を知らされていない一般の人が「そのような薬や食品」を進んで買い、チェックするべき国は大企業に甘く、ここに合法的な、しかしマフィア的な利益追求がなされているのです。

 

最悪なのは、「必要もないのに過度に投与されるコレステロール低下剤」の問題を含めて、「コレステロール低下医療」をめぐる問題でしょう。

 

私は「脂質生化学者」として研究生活を始めました。これは自然科学の一分野ですから、真実か否かがすべてです。

 

その延長として、動物実験の結果と疫学的な観点(人での調査)に基づいて、健康に良いあぶら、悪いあぶらの判定をしてきました。

 

しかし残念ながら、私のグループが発表した、企業に都合の悪い論文はほとんど無視されています。

 

社会に大きな枠組みがあって、私たちはそれを変えることはできていないのです。

 

食用油脂の問題は、畜産業と深く関わっています。肉、卵、乳製品などを安価に供給するためには濃厚飼料が必要であり、タンパク質、エネルギーの供給源として適した油糧種子(大豆、菜種、コーンなど)が選ばれました。

 

私たちが今あふれるほどに使い、食用にしている油脂は、何とその副産物なのです。

 

余った油を捨てるわけにはいきません。代替エネルギーとしての利用には限界があるため、どうにかして人に食べさせようとしています。これが現状です。

 

多少、「植物油脂が体によくないようだ」という知識が広がっても、食品の表示をあいまいにすることによって、眼をくらませているのです。


 

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2015年

11月

04日

スポーツ貧血(貯蔵鉄)

●スポーツ貧血

マラソンなどの競技をやり過ぎると貧血になる場合が多いです。
一度貧血になると回復するのに1~3ヶ月かかる場合がありますので、日頃から食生活などを気を付け、練習量が過度にならない工夫が必要です。

 

「スポーツ貧血」よりQ&Aを抜粋。

 

Q:「貯蔵鉄」について詳しく教えてください。

 

A:身体のなかにある鉄分というのは、その3分の2がヘモグロビンとくっついて血液のなかにあります。それ以外に、鉄分が不足してきたときにすぐ補えるように蓄えられている鉄分というものが体内にあって、これが「貯蔵鉄」と呼ばれています。

 

貯蔵鉄は身体のなかの至るところに蓄えられています。多いのは肝臓内で、ほかにも骨髄、骨、脾臓、膵臓、腸の壁にもタンパク質と結合した「フェリチン」という形で存在します。

 

Q:鉄分補給のためにサプリを摂りすぎると、何か問題はありますか?

 

A:サプリメントや飲み薬の鉄剤であれば、あまり気にしなくていいと思います。というのは、サプリメントや鉄剤は飲んだあとに鉄分が腸から吸収されるわけですが、その吸収率があまりよくない(5~20%程度)といわれています。また、体内に十分な鉄分が備わっている場合は、さらに吸収率が下がるともいわれています。ですから、飲みすぎにより悪影響を及ぼすというところまでには至りません。

 

ただし、注射には要注意です。吐血や下血などによって急激に貧血が進行してしまった場合に限り、鉄剤の注射を打つことはありますが、少々の貧血の症状、アスリートが貧血になったからといって鉄剤の注射をしてしまうと、腸から吸収することで身体への悪影響をカバーするという段階を無視して、血液の中に直接注入してしまうので鉄過剰状態を引き起こす危険性があります。

 

鉄はヘモグロビンに欠かせないものではありますが、それ自体は細胞毒性がありますので、多くなりすぎると悪影響があります。特に、フェリチンとして肝臓に蓄えられている量が多いので、鉄が多くなりすぎると肝機能障害を起こすことがあります。







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2015年

11月

02日

亜硝酸Naが添加されると常温でも腐らない

●亜硝酸Naが添加されると常温でも腐らない

 

ハムに注入されるのは塩水のほかにもいろんなものが溶かされています。卵たんぱくや乳たんぱくのほかに、水あめやたんぱく加水分解物など。それから添加物のカゼインNa、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、カルミン酸色素、そして発色剤の亜硝酸Naです。

 

カゼインNaは糊料で、粘り気をもたせたり、水分を保つために使われます。増粘多糖類は粘性をもたせる、リン酸塩(Na)はたんぱくに水分を保たせるために使われます。調味料(アミノ酸等)は、「味の素」と見て間違いありません。ビタミンCは肉が酸化するのを防ぎ、カルミン酸色素(別名、コチニール色素)は豚肉をきれいな色にするために使われます。

 

発色剤の亜硝酸Naには、おもに2つの働きがあります。ひとつは、前述のようにハムを美しいピンク色に保つことです。それからもうひとつは、保存性の向上です。亜硝酸Naが添加されたハムは、常温で長期間放置しておいても、腐ることがありません。亜硝酸Naには細菌の増殖を抑える力があるのです。しかし、これは両刃の剣なのです。つまり、細菌ばかりでなく、人間や動物の細胞にも作用して、害をおよぼす可能性があるのです。

 

ラットに対する亜硝酸Naの最小致死量は、体重1kg当たり、わずか0.077gです。そして、前述のように過去の中毒例をもとに計算した人間の致死量は、0.18~2.5gです。ですから、人間が数gを摂取した場合、死亡する可能性があるのです。実は、実際に死亡事故が発生しているのです。

(「がんになる29の添加物を食べずに生きる方法」)

 

 

 

 


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2015年

10月

31日

ハム、ウインナーソーセージ

●ハム、ウインナーソーセージ

 

肉をピンク色に保つ毒性物質、亜硝酸Na

 

牛肉や豚肉には、血液色素のヘモグロビンや筋肉色素のミオグロビンが含まれています。そのため、赤っぽい肉色をしているのです。ところが、それらの色素はしだいに空気中の酸素と結合(酸化)して、黒く変色していきます。ですから、牛肉や豚肉を冷蔵庫に入れておくと、黒ずんでしまうのです。

 

一方、ハムの原料も豚肉です。したがって、時間の経過とともに黒ずんでいくはずなのですが、市販のハム製品はそうではありません。いつまでたっても、美しいピンク色をしています。なぜなら、発色剤の亜硝酸Naが添加されているからなのです。亜硝酸Naは反応性が高いため、ヘモグロビンやミオグロビンと反応して、安定したピンク色の色素に変化します。そのため、いつまでたっても黒ずむことがないのです。

 

本来ハムを作るには、とても時間と手間がかかります。「塩せき」といって、塩を溶かした水に肉を何日間も浸して、さらにじっくりとくん煙(えん)しなければなりません。「塩せき」はハム作りでもっとも重要な工程で、肉に塩がしみ込んで保存性が高まり、味もよくなります。十分に「塩せき」をするには、一般に一週間以上必要とされています。

 

しかし、これでは大量生産をすることはできません。そこで、塩水を注射器のような機械で肉に注入するということが行われています。これで大幅に時間が短縮できるわけです。この塩水には、たんぱく成分が溶かされていて、それも一緒に注入されます。市販のハムの原材料名を見ると、「乳たんぱく」や「卵たんぱく」などと表示されています。これがそうです。

 

これらのたんぱくを注入することによってかさ上げを図っているわけです。肉に対して数十%もの乳たんぱくや卵たんぱくなどが注入されています。市販のハムの多くは、水っぽくてしまりのない味がしますが、こうしたことが原因のようです。

(「がんになる29の添加物を食べずに生きる方法」)

 

 


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2015年

10月

29日

ワーストフード

●絶対に避けるべきワーストフード3

 

ここで、僕が考える「体を老けさせる食べ物」の代表をお教えしましょう。

 

ひとつはドーナツ。原料の小麦粉は炭水化物=糖質です。昔の小麦粉は、人間の手で麦をひいて粉にしていたので、糖分の吸収を防ぐ植物繊維が残っていたのですが、今のように機械で細かく粉砕された小麦粉にはほとんど植物繊維がなく、糖分をすぐに吸収して血糖値を上げてしまいます。その精製された小麦粉にトランス脂肪酸を含むショートニングや大量の砂糖、化学調味料を入れ、さらにそれを油で揚げたり、高温のオーブンで焼いたりしてわざわざ酸化させています。しかも中には、添加物まみれのクリームやチョコレートなどをトッピングしているものもありますよね。ドーナツは、まさに活性酸素の塊のようなものなのです。

 

2つ目はフライドポテト。野菜の中にはいくつか摂らなくていいものがあります。その代表がじゃがいも。理由は植物繊維が少なく糖質が多いからです。ドーナツと同じように油で揚げて酸化させていることに加え、ファストフード店などのフライドポテトには、大量の化学調味料が使われています。これが脳に”美味しい”と感じさせるような刺激を与えるので、クセになってますますやめられなくなるのです。さまざまな研究から化学調味料は脳の神経を麻痺させると懸念されています。

 

3つ目は日本人が大好きなマヨネーズです。僕が言うのは、健康な卵とよい油で手作りした本物のマヨネーズではなく、偽物のマヨネーズ。市販のマヨネーズの多くは、原材料となる油にトランス脂肪酸が含まれています。加工された食用油は、製造の過程で植物に含まれる抗酸化成分が失われてしまうので、酸化を防ぐために水素を添加するのですが、そのときにトランス脂肪酸が生成されるのです。

 

トランス脂肪酸は、血中の悪玉コレステロールを増やし、肥満や生活習慣病の原因になります。油脂類のマーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどはトランス脂肪酸を含む食品としてよく知られていますが、マヨネーズがトランス脂肪酸を含むと聞いて意外に思う方もいるかもしれません。しかし、農林水産省も「トランス脂肪酸含有量の多い傾向にある食品」として、マヨネーズを挙げています。

 

何にでもマヨネーズをかけてしまう人、今すぐそのクセはやめて!

(「老けない人はやめている」)

 

 

 


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2015年

10月

27日

上咽頭炎(喫煙者注意)

●上咽頭炎

沈黙の臓器の一つといわれる腎臓。腎臓と上咽頭炎(喉のあたりの炎症)の関係は深いみたいです。この上咽頭炎が改善されると、様々な病気が改善されます。タバコは上咽頭炎を悪化させます。

 

「腎臓病を治す本」より抜粋。

●喫煙者の慢性上咽頭炎は治らない

 

私の印象では、喫煙者の大半が重い慢性上咽頭炎を患っています。

 

タバコの煙には、現在わかっているだけでも4000種以上の化学物質が含まれています。そのうち、有害物質が200種を超え、発がん性物質も40種近くあります。


タバコを吸うとその煙が口内に充満し、上咽頭の粘膜に刺激を与えます。その結果、刺激を受けた繊毛上皮細胞やリンパ球が反応し、上咽頭炎を悪化させるのです。

 

扁摘(へんてき)パルス※を行っても血尿が消えないIgA腎症※の患者さんは、喫煙者の割合が高い傾向にあります。


IgA腎症以外でも、喫煙の習慣がある糖尿病の患者は、喫煙していない患者に比べて糖尿病性腎症を発症するリスクが2~3倍に高くなることが報告されています。また、禁煙と慢性上咽頭炎の徹底的な治療によって、膜性腎症(まくせいじんしょう)※が改善した患者さんもいます。腎臓のために、何はともあれ禁煙しましょう。


※扁摘パルス=扁桃(へんとう)を摘出+ステロイドを併用する療法

※IgA腎症=慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)

※膜性腎症=IgA腎症と同じ、ゆっくり進んでいくタイプの腎臓病


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2015年

10月

25日

化学肥料・農薬

健康のためにオーガニックが流行っていますが、そもそも化学肥料や農薬は何故使うようになったのでしょう。

 

●戦争が生んだ化学肥料と農薬

 

そもそも一番大元にあるのは、第二次世界大戦が終わり、平和になったことだ。戦後、日本の都市はどこも焼け野原になった。大勢の兵が復員し、食料が絶対的に不足した。アメリカ進駐軍はこの状況を改善するよう日本政府に要求した。

 

世の中が平和になって一番余るのは、戦争のときに使った爆弾である。爆弾がいらなくなると、爆弾を作っていた企業、化学会社は爆弾材料を別のものに転用する必要がある。

 

食料増産に必要な化学肥料は、大正時代からあった。電気で水を分解し空中の窒素を固定する方法によって化学肥料が作られていた。ところが戦後は電力不足で窒素が生産できなくなった。そこで、外国で余った窒素を大量に輸入して肥料にし食料増産をはかった。

 

同時に、海外から復員兵が持ち込んだシラミ防除のため、DDTが日本に上陸した。爆弾とともに余ったのが毒ガス兵器である。この毒ガスが農薬に変わった。戦後、DDTやBHC、パラチオン(ホリドール)などの農薬が外国から入ってきて、大量に使われた。

 

アメリカは世界中に、とりわけ戦争で国土が灰燼(かいじん)に帰したところに窒素肥料をどんどん送り、食物を増産し、農業を復興させようとした。

 

ところが、フィリピンやインドネシアなどの東南アジア諸国には雨季と乾季しかない。雨季にはたくさんの雨が降り、肥沃な大量の水が流れてくるから、肥料などやらなくても農業が成立する。二毛作は当たり前で、年に二回も三回も作物が採れるところである。

 

そんな国にも窒素肥料や化学肥料を入れるものだから、米でも麦でも背丈が高くなってしまう。作物は自ら葉数を増やし、葉っぱから窒素を抜こうとする。すると葉の重さで倒れてしまうから収穫はかえって減ってしまう。

 

そこで、いくら肥料をやっても背丈が伸びず、収量だけが増えるように品種改良が進んでいった。これが後に「緑の革命」と言われる農業革命事業につながっていく。

 

もっとも窒素肥料を与えれば、虫も集まってくる。そこでさらに農薬が必要になるという悪循環が発生した。

 

また戦後になって、石油化学産業が発達した。塩化ビニールが国産化され、ビニールハウスによって日本のように四季のある国でも、周年栽培ができるようになった。この化学肥料・農薬・塩化ビニールが三本柱となって、それに適応した品種改良、F1種が育成されることになる。

(「タネが危ない」)






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2015年

10月

23日

栄養不足で病気になる

太っていても痩せていても栄養不足の現代人。

「薬がいらない体になる食べ方」から抜粋。


●「栄養過多」ではなく「栄養不足」で病気になる


栄養はもちろん、病気とのかかわりも深い。「病気になるのは栄養のとりすぎ」と考えている人が多いかもしれないが、多くの患者さんを診察していると、意外にも栄養は過剰摂取よりも、むしろ不足に問題があるのだ。栄養学をやっている医師のあいだでは、「栄養の過剰摂取で死ぬ人は世界中に一人もいない」という言葉が語られているくらいなのだ。


よくいわれるのが、塩分のとりすぎで高血圧になるという”定説”。しかし、私たちの体では排出機構が働いている。実際、塩分のとりすぎで高血圧になっている人の比率は少ないのである。にもかかわらず、塩分制限をしすぎている。日本人の食生活にはそんな傾向があるような気がする。


一方、明らかに栄養不足が引き起こしている病気がある。代表的なのがビタミンCの不足で起こる壊血(かいけつ)病、ビタミンB1の不足が原因になっている脚気(かっけ)だ。


これらの病気は、いずれもビタミンの発見につながった欠乏症である。そして栄養が豊富な現代においては、すでに見られない過去の病気であると医師のあいだでも信じられている。しかし現代の栄養事情の変化によって、実は”隠れ壊血病”や、”隠れ脚気”などが増えてきているのである。


たとえば乳幼児からはじまるイオン飲料の摂取やスポーツ飲料の過剰摂取の問題である。乳幼児が飲むイオン飲料もスポーツ飲料も、体から失われやすいミネラルが豊富に含まれ、吸収がいいという宣伝文句から、体にいい飲み物のように思われている。小さいお子さんにとっても水を飲ませるよりも体にいいだろうと思い、水代わりにイオン飲料を飲ませていたことによって、脚気を生じた子どもの患者さんが増えていることが報告されているのだ。


イオン飲料やスポーツ飲料には、大量のブドウ糖が含まれる。しかも冷たく冷えた飲み物は甘みを感じにくく、のど越しもいいため、ごくごくと一気に飲んでしまう。つまり甘い食べ物を食べるよりも、大量のブドウ糖が急激に体に吸収されてしまうわけだ。


体は短時間に大量に吸収されたブドウ糖を代謝するために、ビタミンB1を消費する。このことが日常に繰り返されることによってビタミンB1が枯渇し、脚気が生じているのだ。


食料事情が貧弱であった栄養失調の時代の脚気とは違い、まさに現代の食事情がつくった栄養失調ということができる。


このように現代の食事では、カロリーは十分でも、重要なビタミンやミネラルが不足してしまい、それが多くの症状や病気と関係しているのだ。






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2015年

10月

21日

骨盤のゆがみ

●骨盤のゆがみとは

骨盤は身体の中心にあり、骨盤の問題は全身に影響があります。



ランニングをしているとわかります。ランニングとか走るという動作は片足ジャンプの連続です。

骨盤にしっかり体重がのせられないとバランスが崩れ、その影響が脚にも及びます。脚は二つありますから(笑)、二つに均等に運動させたほうが、より長く楽に動かし続けられます。


骨盤のゆがみは何から起こるか?たいてい筋肉のバランスの崩れから起こります。


こん整体では骨盤を矯正して正しい位置に戻しますが、筋肉のクセはなかなか元には戻りません。丁寧に筋肉をほぐすことによって正しい骨の位置に筋肉をなじませていきます。


他に、股関節や肩関節の可動域を広げるストレッチなどをすると、腰に負担がこない素晴らしいランニングフォームになることでしょう。


もちろん普段の生活でも疲れにくい身体になります。





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2015年

10月

19日

食品添加物・遺伝子組み換え 

食品添加物・遺伝子組換え食品は試験中ということです。

 

●食品添加物

 

食品添加物は、保存・殺菌、調味、着色、栄養強化などの広範な目的で使用されている。食品添加物として指定するさいには、急性毒性試験、慢性毒性試験、発がん性試験、催奇形性試験、繁殖試験、変異原性試験などの種々の毒性試験を課している。また、各々の食品添加物ごとに許容1日摂取量ADI、acceptable daily intake や耐容1日摂取量TDI、tolerable daily intake を決めるなど、いくつかの安全対策を講じている。

 

しかし、一方で安全試験に内在する問題点として、①実験動物で安全だからといってヒトでも安全とは限らない。②長期暴露の影響、特に次世代にわたる影響を評価できない。③添加物が複合した場合の影響を評価することが困難である。などの点が指摘されている。

 

●遺伝子組換え食品

 

遺伝子組換え操作には、除草剤耐性と害虫抵抗性の獲得を目的としたものがある。除草剤耐性や害虫抵抗性の獲得により、使用する薬剤コストの削減、生産性の向上、環境への負荷の軽減につながるとされている。また、寒冷や乾燥に強い植物などの開発は、世界の食料事情の改善に光明を与えると期待されている。

 

しかし、害虫抵抗性により農作物に産生される殺虫成分をヒトが長期大量に摂取することになるため、その安全性について問題視する向きもある。また、害虫抵抗性により昆虫やそれを捕食する鳥類などの生態系が変化することや、除草剤耐性が雑草にも転移することが確認されていることなどから、環境への悪影響も懸念されている。

(「シンプル衛生公衆衛生学」)

 

 

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2015年

10月

17日

足の浮腫

●足のむくみ

立ちっぱなしでいると、足がむくんでふくれることがあります。浮腫(ふしゅ)といいます。毛細血管から外に水が漏れて、細胞の間に水分が余分にたまっている状態です。

 

脚の毛細血管では、重力の影響が加わるので、静脈の血管も心臓に戻りにくいし、毛細血管から外に水が漏れやすくなっています。歩き回っていると、下肢の筋肉の働きで、静脈の血液が心臓に送られて、毛細血管の血圧も下がります。

 

デパートの店員などのように、立ちっぱなしであまり歩かない仕事をしていると、脚に浮腫が起こりやすくなります。最近では、脚を締めつけるストッキングが開発されて、下肢の浮腫を防ぐのに役立っています。

 

下肢だけでなく、全身に浮腫が起こることもあります。肝臓や腎臓の病気で、血液中のタンパク質が減ると、全身に浮腫が起こります。

 

血液中のタンパク質は、水分を血管の中に引き込む膠質浸透圧を発生します。タンパク質が不足すると、血管から外に水分が逃げやすくなるのです。そんな場合でも、浮腫は上半身よりも下半身によくできます。

 

下肢の前面を向こうずねといいます。皮膚のすぐ下に脛骨があって、ぶつけると痛い場所です。浮腫かどうか調べるには、向こうずねの皮膚を押してみます。指で皮膚を押すと、そこがへこんで、指を離してもへこみが消えないようだと、明らかな浮腫です。

(「よくわかる解剖学の基本としくみ」)

 


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2015年

10月

15日

ストレッチはなぜ必要?

●ストレッチ


ストレッチはなぜ必要とされスポーツの現場に受け入れられているのか。

 

人の体は使わないと弱くなります。弱くなると硬くなります。


使いすぎるということは組織の障害が起こることです。障害が起こると圧痛が生まれますが、同時に筋腱が短くなり、関節が硬くなります。

 

年をとると硬くなるのは当たり前と思っている人は多いと思いますが、そうではありません。

 

体前屈して手の平を床につけることを例にとると、病院に来る人ではできない人が圧倒的に多いものですが、元気に体操教室に通う高齢者の方をみると、とても柔軟性に富んでいるのに驚きます。


逆に病気もなく若くても硬い人は大勢います。


小学生でも立位体前屈をさせると指先もつかない子どもたちがけっこういます。


日ごろの生活の習慣です。各関節の可動域の確保、再獲得を兼ねて毎日ストレッチングをしましょう。

(「美しく立つ」から引用)

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2015年

10月

13日

ケトン体

●ケトン体回路は、動き始めるまでに4~5時間かかる

 

ケトン体回路は、血液中のブドウ糖や、肝臓にため込まれているグリコーゲンを使い果たしていなければ、スイッチが入りません。

 

逆をいえば、空腹感を覚えたときに、炭水化物をとらずに2~3時間待っていれば、肝臓で糖新生が行われ、自分自身がブドウ糖をつくります。さらに、脂肪酸からケトン体がつくられるので、脳には十分にエネルギー源が送られ、その後はずっと動き続けます。

 

ところが、血液中のブドウ糖が減ってきて、おなかが減ったと感じたり、イライラしたとき、炭水化物をポンと入れてしまうと、そちらを使ってしまうので、ケトン体回路はシャットダウンされてしまうわけです。

 

血糖値が下がっても1時間とか90分程度は持っていられるのですが、それを過ぎるとインスリンが反応してきて、イライラして待てなくなってしまうのです。本来はそのまま待っていればいいのですが、現代人のほとんどは、砂糖中毒に陥っているので待てません。即効性のある炭水化物や砂糖食品に走るわけです。

 

ただし、中毒は意志の力でスイッチが入りやすくなり、ケトン体の合成を促すことは可能です。

 

積極的にケトン体を合成するための食事は「ケトン食」と呼ばれています。脂肪酸を多く含むたんぱく質は、ケトン体合成を促すので高ケトン物質であり、糖質はブドウ糖の回路に促すので反ケトン物質です。

 

要するに糖質を食べると、ケトン体回路は止まってしまうということです。もちろん、肝臓で行われている糖新生の回路も、糖質をとった時点で止まってしまいます。

 

おそらく、ケトン体回路が動いているときには、ブドウ糖回路はシャットダウンされ、片方が動くと片方がシャットダウンしていると考えられます。

 

生物学的に考えても両方が動くことは無駄ですから、グリコーゲンが枯渇したあとでケトン体回路が動くようになっているのでしょう。

 

●”4~5時間”が待てない砂糖中毒の現代人

 

ケトン体回路を動かすためには炭水化物が4~5時間以上からだに入らないことが重要です。

体内に炭水化物が入ると糖新生はもちろん、ケトン体回路もブロックされてしまいます。ですから、ケトン体回路を動かすためには、一定時間炭水化物がほとんど含まれず、たんぱく質や脂質が多いものを食べておけばいいのです。そうすれば、4~5時間たてばケトン体回路が動き始めます。

 

ところが、実際には、ケトン体回路を動かし始める前に、炭水化物を入れてしまう人がほとんどです。

 

炭水化物が入ると、分解されたブドウ糖はすぐに血液に入り、脳に送られてケトン体回路をブロックしてしまいます。白砂糖などに含まれるブドウ糖は、そのスピードが非常に速く、血液中に入れば1分以内に脳に送られてしまいます。

 

この即効性も、砂糖を麻薬と呼ぶ要因のひとつです。

(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)





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2015年

10月

11日

人間の腸の生物史

●人間の腸の中で繰り広げられる生物史

 

私たち人間は突然地球上に出現した生物ではありません。

 

約36億年前、地表に「いのち」が誕生して以来、今日まで長い期間をかけて進化してきた生物なのです。

 

免疫の場としての腸には、驚くほどたくさんの細菌が存在しています。

 

人間の腸には500種類以上、その数100兆個以上の細菌が生息し、その重さは大腸内に生息する細菌だけでも2kg近くになるといわれています。

 

これらの細菌はいわば私たち生物がかつて住んだことのある「原始社会」に生きています。

 

約36億年前「いのち」が誕生し、やがて酸素がないところで細菌類のみが生きた原始地球と同じ環境が、現在の「人間の腸の中」で再現されているのです。

 

腸は単なるチューブなのではなく、複雑な生体機能をつかさどる重要な器官であることがわかってきました。

 

脳がなく腸だけで生きているヒドラのような生物を観察していると、腸が脳の原型であることがよくわかります。

 

神経細胞がびっしり並んでいる臓器は腸以外にはないのです。腸は脳と同じように「考える臓器」です。

 

この腸内細菌が私たちの免疫力を高め、生きる力を生んだのです。そればかりではありません。この腸内細菌は子どもの脳の正常な発達も促すのです。さらに豊かな感性や情緒の形成を導いているのです。

(「脳はバカ、腸はかしこい」)

 


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2015年

10月

09日

抗酸化食品は

●抗酸化食品を摂るよう心がける

 

血管を傷めない=血管を傷める活性酸素(老化や病気の元となる酸化した酸素)を撃退することであり、抗酸化作用のある食品がお勧めの食材ということになります。

 

抗酸化作用がある、または抗酸化作用が高いといわれる物質は、トマトに多く含まれるリコピン、赤ワインに多く含まれる色素であるポリフェノール、大豆に含まれるイソフラボン、リンゴやブロッコリーに含まれるケルセナチン、ホウレンソウなどの緑黄色野菜や果物に含まれるルティン、そしてビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどです。

 

また、抗酸化作用とは異なりますが、免疫力を高めるための栄養素や食材も多く報告されています。特に近年、免疫に重要な役割を果たしていることが明らかになったのが亜鉛です。

 

亜鉛は人体に必須の微量金属(ミネラル)ですが、もともと欠乏しやすい傾向にあります。亜鉛が豊富な食材は、レバー、カキ(貝類)、ウナギ、牛肉、玄米、ワカメ、ゴマなどです。肉や魚に多く含まれているため、たんぱく質の摂取制限とかかわることも多いのですが、量を少なめにして摂ったり、ワカメなどの海藻類で取り入れたりするとよいでしょう。

 

また、動物実験などで免疫力を上げる効果が確認されている食材に、ニンニク、キャベツ、カンゾウ、大豆、ショウガ、ニンジン、セロリなどがあります。ヒトにおいて免疫力を上げるためにどれくらいを食べればいいのかは明らかになっていませんが、意識的に取り入れることはお勧めです。

 

このように、免疫力を上げるといわれる食品は数多く存在します。とはいえ、上記の食材のどれか一つをたくさん摂れば、免疫力が上がって腎臓病や病巣炎症が治るというものではありません。

 

「できるだけ多種類の食品を」「偏食せず」「栄養バランスが偏らないよう」、そして何より「おいしく、楽しんで」食べることが、免疫力を上げる食事の最大のコツといえるでしょう。

(「腎臓病を治す本」)

 

 

 

 

 

 

 

 

























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2015年

10月

07日

尿酸

体でエネルギーを使うと排泄物がでます。

尿酸、活性酸素、乳酸をからめて「薬がいらない体になる食べ方」から引用。

そもそも尿酸とはどういったものか。あまり知られていないかもしれない。

「痛風の原因になるし、尿から排泄されるから、悪いイメージしかない」

 

これがほとんどの人の認識ではないだろうか。しかし、尿酸は私たちの体のなかで非常に大切な働きをしている。それが活性酸素の消去だ。

 

私たちの体はストレスを感じると尿酸をつくり出して、生じる活性酸素を消去するように仕組まれている。これはビタミンCを体内でつくれない人間が代わりに獲得したシステムだともいわれていて、酸化ストレスを打ち消す尿酸の力はなかなかなものだ。

 

働きを終えた血液中の尿酸は、腎臓から尿中へ排泄されるが、障害はこの段階で起こっている。一番の障害物は何か。乳酸だ。

 

乳酸が増える状況とは?そう、スポーツだ。激しい運動をすると乳酸は急激に増え、たまることはよく知られるところだが、痛風ではことさら激しい運動をやってはいけない。もし、マラソンの大会に出場するために毎日ジョギングを欠かさないという習慣を持っているとしたら、残念ながら断念していただくしかない。ウォーキング程度の有酸素運動にとどめておくのが賢明だ。

 

乳酸をつくらせないようにするには、ビタミンB群の補給も大切な改善要素になるので、食生活にこの栄養素を取り入れるといいだろう。

 

ストレスとともに糖質も、過剰になると乳酸がたまりやすくなる。糖質による「糖化」の影響については、ここでことさらいうまでもないだろう。すべての病気に影響している糖化は、さまざまな病気のどの場面にもマイナス要因として登場してくる。

 

ストレスを受けると、活性酸素に対応しようと尿酸がつくり出されるのと同時に障害物となる乳酸もたまる。どちらの力が優位になるかでも排泄をはばむ度合いは違ってはくるものの、障害物の発生源にストレスが影響していることだけは確かだ。

(中略)

果物に含まれる果糖は尿酸値を上げるように働く。だから、せっせとプリン体を控えて改善していたとしても、果物が帳消しにしてしまうのだ。ヘルシーだから果物を、という理由も、痛風には逆効果になる。そのことを、ここできちんと知っておこう。

(引用終了)

尿酸→活性酸素除去→ストレス・激しい運動等で乳酸発生→障害になる。

 

ランニングのエネルギーとなるのはブドウ糖、脂肪のケトン体、そして乳酸もエネルギーとして使えます。

 

ランニングなどされている方は、体の中の流れがよいので、乳酸をエネルギーとして使うこともできます。

運動をされない方は、乳酸などの老廃物がたまったところに痛みがでます。

体の流れをよくするには、ビタミン・ミネラル・微量栄養素が必要です。

健友館こん整体でも扱っていて、私も毎日飲んでいるアロエベラジュースには、この栄養素が豊富に含まれています♪

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2015年

10月

03日

低コレステロールとウツ

●低コレステロールとうつの関係

 

脳の複雑な神経細胞のかたちを保つために重要なのが、コレステロールだ。コレステロールは神経伝達をすばやくおこなうのにも使われている。

 

それほど重要な動きをしているコレステロールが脳に少ないとしたら、いったいどんなことが起こってくるかは、容易に想像がつくのではないだろうか。

 

コレステロールの値が低い人は、うつの症状を発現するケースが、じつに多いのだ。コレステロールが脳内に少なくなると、セロトニンの機能が異常になる。セロトニンは心のバランスを保つために重要な脳内神経伝達物質であることはお話ししたが、バランスが崩れると、心はうつの症状を訴え、問題行動へとつながっていくのだ。

 

低コレステロールとうつの関係を示したデータは、数多い。アメリカで、就学児童や青年を中心に調査した結果では、コレステロール値が正常な群に対して、低コレステロールを示した群では、乱暴な行動が理由で停学や退学の処分を受けていた若者が3倍もあったというのだ。その報告はこう締めくくっている。

「コレステロールの低下は、攻撃性亢進のリスクファクターである」

 

人間ドックを受けて低コレステロールだった人は、うつの割合が高いという報告もある。出産後にうつ症状を訴えることを「産後うつ」というが、出産後コレステロール値が急激に下がることがうつを引き起こしているのではないかと考えられ、ここでも低コレステロールが関連していることがわかってきている。

 

さらには、高コレステロール血症と診断された人のなかで、投薬によるコレステロールの低下治療を受けた人と受けなかった人を比較したデータでは、投薬治療を受けていた人において自殺や事故死が多いという報告も少なくないのである。

 

うつの症状を訴えてわたしのところにやってくる人の検査データにも、それははっきりとあらわれている。あきらかに低血糖症と診断する人のなかには、コレステロールの値が低い人が、少なくないのである。

 

さきほど、糖尿病と低血糖症は”表裏一体”の関係にあるとお話ししたが、同じことがコレステロールの値の判断にもいえるのではないか。とくに、若い世代に起こる問題行動や、中高年以上の人のうつも含めて、低血糖症とあわせて考えていかなければならない問題だと思うのだが……。

(「うつ」は食べ物が原因だった!)

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2015年

9月

28日

ターメリック

●ターメリック


ターメリック(ウコン)はショウガ科に属する、カレー粉を黄色くする香辛料であり、とくに脳に効能をもたらすものとして盛んに科学研究の対象とされている。そしてその多くが抗炎症や抗酸化作用を認めており、これらは有効成分クルクミンから生じる。


クルクミンは昔から中国やインドのアーユルベーダの医薬品として、何千年にもわたって用いられてきた。


抗酸化や抗炎症、抗真菌、抗殺菌作用がよく知られているが、とりわけ脳に新しい神経細胞(ニューロン)をつくるのに重要な役割を果たすBDNFというタンパク質を増加させるという点が注目されている。


ターメリックを大量に使用する地域では認知症にかかる人の率が著しく低いのだが、それが多くの科学者たちの関心の的になっているのだ。


米国疫学雑誌の「アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー」の報告において、研究者は高齢のアジア人のカレーの摂取程度と認知機能との関係を調べた。


カレーを「ときどき、しばしば」食べるグループは「まったく、あるいは、めったに」食べないグループより、認知機能を測るテストでかなり高得点を取った。


このクルクミンには、ミトコンドリアの保護に役立つ幅広い種類の抗酸化物質を生成する遺伝子を活性化させる能力があることがわかっている。また、ブドウ糖の代謝も改善する。こうした性質はどれも脳疾患のリスク低減につながる。

(「いつものパン」があなたを殺す)








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2015年

9月

26日

牛乳(子どものためにある)

牛乳は子どものためにある

●ミルク

 

牛乳やヤギの乳は、元はその子供にある一定期間のみに与える食事です。人間はそれを横取りして自分たちの食事にしてしまいました。

 

しかし、ミルクを摂取するには、そこに含まれる乳糖を消化する「ラクテース」という酵素が必要になります。ヒトの赤ちゃんは、ラクテース遺伝子が作動して乳幼児の食事の大半を占めるミルクで生きられるようになっていますが、多くのヒトの集団では、その遺伝子のスイッチが乳児期を過ぎるとオフになるのです。

 

●ミルクに適応しきれない人類

 

このラクテース遺伝子が幼児期を過ぎてもスイッチがオンになっているのは、中東の集団とそれをヨーロッパに持ち込んだ子孫、つまりヨーロッパ人、そしてツチ族などの東アフリカの牧牛部族だけです。

 

これは、日常的にミルクを飲むことで、乳児期が過ぎるとスイッチがオフになるラクテース遺伝子が約8000年前に変異してきたことによります。その結果、ヨーロッパ人では約90%が変異したラクテース遺伝子を持っていますが、地球上の全人類の約60%は家畜のミルクを飲むと腸に異常(お腹が張る、ガスが出る、下痢をする)を起こす「乳糖不耐症」に見舞われます。約65%の人たちは、ラクテース遺伝子のスイッチが成人になった場合にオンにならないのです。

 

特にアジア系、アフリカ系の人種間では乳糖を消化する酵素を作り出すように遺伝子がまだ適応できていません。また、変異したラクテースを持ったヨーロッパ人にしても、成人期~老年期にかけて慢性病という問題を引き起こします。環境の変化に体が本当に適応したとは言い難いのです。

(「間違いだらけの食事健康法」)


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2015年

9月

24日

クロストレーニング

●クロストレーニングで速くなる!

 

走行距離を抑えて故障を防ぎながら、最大酸素摂取量、無酸素性代謝閾値、ランニングエコノミーというマラソンの3要素を高める。それを実現するメソッドが、ランニングと自転車を組み合わせた「クロストレーニング」です。

 

ランニングと自転車には何の関係もないように思われるかもしれませんが、このように「専門とするスポーツの競技力を向上させるために、他のスポーツ、あるいはトレーニングを行う」ことをクロストレーニングと呼びます。

 

内外の長距離ランナーにも、クロストレーニングの実践者は多くいます。

 

世界的に有名なのは、女子マラソンの世界最高記録保持者であるポーラ・ラドクリフ選手でしょう。

 

ラドクリフ選手は、週1回、冬場はクロスカントリースキー、それ以外の季節はクロスカントリースキーのマシンを使ったトレーニングを行っています。また、2011年の世界選手権で女子マラソンに出場予定の野尻あずさ選手(第一生命)は、つい3年前までクロスカントリースキーの選手として活躍していました。

 

クロストレーニングに自転車を取り入れた例としては、90年代を代表する女子長距離ランナーであるソニア・オサリバン選手がいます。

 

彼女は妊娠中から出産後にかけてのランニング量の低下を補うために、自転車トレーニングを導入。第一子を出産後、わずか3ヶ月でレースに復帰。翌年のシドニーオリンピック女子5000mで銀メダルに輝きました。

 

日本の谷口浩美選手も、バルセロナオリンピック前に故障(疲労骨折)をして走れなくなった時期に、およそ2ヶ月間にわたり、水中ランニングや自転車トレーニングを行ってランニング量の不足をカバー。オリンピックのレース本番では、8位入賞を果たしました。

 

クロストレーニングは、オサリバン選手や谷口選手のケースで見られるように、故障などでランニングできない際の「代替手段(次善の策)」として実践されることが多いようです。

(「毎日長い距離を走らなくてもマラソンは速くなる!」)

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2015年

9月

22日

甘いものはシミとシワを加速させる

●甘いものはシミとシワを加速させる


糖質がアンチエイジングの大敵という理由があります。


特に女性にとっては大問題なのですが、甘いものの摂りすぎはシミ、シワ、たるみの原因にもなるということ。


見た目に関わることだけに、とても気になりますね。実は僕も、女性が前から歩いてくると真っ先に頬のあたりを見てしまいます。すると、美人でほっそりとしてスタイルがいいのに、頬が上下にぶるぶる揺れている人が結構いらっしゃるんですよね。


つまり、コラーゲンやエラスチンの老化がどのくらい進んでいるのかが、頬のたるみ具合を見ればわかってしまうんです。ちょっとドキッとしましたか?


果物の果糖がAGEsという物質を増やす、というお話をしましたが、見た目の印象まで変えてしまう元凶がまさにこれ。糖質の摂りすぎで体に糖が溢れている状態が続くと、体の中で余った糖が血管から染み出してたんぱく質にくっつき、AGEsを作り出します。


簡単に言うと、糖がたんぱく質を固めてしまう現象で、「糖化」とも呼ばれています。

最近はこの糖化に対抗するエイジングケア化粧品も増えてきていますが、AGEsは特に肌に与えるダメージが大きいやっかい者なのです。


肌のハリや弾力を支えているのは真皮にあるコラーゲンとエラスチン。コラーゲンは細胞同士をつなぎとめる役割をしていて、エラスチンがコラーゲンをしっかり束ねることで、肌はしなやかなハリを保っているのです。ところがAGEsによってたんぱく質が固められてしまう結果、たんぱく質の塊であるコラーゲンやエラスチンも破壊され、肌のしなやかさが失われることで、たるみ、シワを招いてしまうのです。


しかも糖化によってたんぱく質は褐色に劣化するので体の中はまさに”カラメル状態”に。そのうえ体に糖分が溜まっているとフィルター機能である肝臓の働きが鈍り、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)もスムーズにいきませんから、古い角質やメラニンを追い出すことができず、シミがどんどん肌に溜まってしまうことに!


肌のエイジングを防ぐには化粧品やUVケアが一番大事だと思われていますが、僕が指導した女性の中には、糖質を控えたことでシミが薄くなったという方も多くいらっしゃるのです。


それを見て、外からだけでなく、体の中からケアすることが肌の美しさを育てる秘訣だと確信しました。

(「老けない人はやめている」)








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2015年

9月

20日

悪いことばかりではない(脳卒中)

●悪いことばかりではない(脳卒中)


脳卒中になると、いわば「脳が若返った」かのように、記憶に関わる特殊な脳波が出る。このことが運動の学習の効率を上げ、結果としてリハビリの効果を高めることにつながるのではないか?


アメリカ・カンザス大学医療センターのキャサリーン・シェングスコン准教授は、そう仮設を立て、いまも研究を続けている。


「加齢とともに、脳内にはさまざまな変化が起こっていきます。時計は進むのみで、逆に戻すことはできないと考えられていました。しかし、いちど加齢性の変化が起きた人の脳が、脳卒中によるダメージを受けると、睡眠から効果を得られるようになることがわかりました。その原因を、いま私たちは調べています。それは神経回路の変化かもしれません。右脳と左脳の間の力のバランスが変わることに関連するのかもしれません。ほかにも、神経伝達物質の量の影響など、可能性はいくつもあります。


いずれにせよいえることは、脳卒中はたしかに恐ろしいものですが、一方で、脳が新たな機能を得ることを促すスイッチを入れてくれるという、ある意味でいい面もあるということが、わかってきたということなのです」


いまシェングスコン准教授は、おもに2つのテーマで研究を進めている。ひとつは睡眠がリハビリに及ぼす影響のメカニズムの探究であり、そしてもうひとつは、わかってきた成果を実際のリハビリにどのように取り入れていくか、という研究だという。


「いちど入院した経験のある人はご存知でしょうが、病院は非常に騒々しい環境です。気持ちよく眠ることは難しく、また医師の治療などの都合で、たびたび睡眠が妨げられます。ですから医療者側も、もっと患者に”よい睡眠環境”を与えるよう努力する必要があると思います。リハビリとリハビリの途中に昼寝をはさんだり、夕食のあと、寝る前にリハビリをする時間を設けたり。こうした工夫を治療の現場にどのように取り入れられるか、ということをいま考えています」

(「脳がよみがえる」)




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2015年

9月

18日

人間の腸の中で繰り広げられる生物史

●人間の腸の中で繰り広げられる生物史


私たち人間は突然地球上に出現した生物ではありません。


約36億年前、地表に「いのち」が誕生して以来、今日まで長い期間をかけて進化してきた生物なのです。


免疫の場としての腸には、驚くほどたくさんの細菌が存在しています。


人間の腸には500種類以上、その数100兆個以上の細菌が生息し、その重さは大腸内に生息する細菌だけでも2kg近くになるといわれています。


これらの細菌はいわば私たち生物がかつて住んだことのある「原始社会」に生きています。


約36億年前「いのち」が誕生し、やがて酸素がないところで細菌類のみが生きた原始地球と同じ環境が、現在の「人間の腸の中」で再現されているのです。


腸は単なるチューブなのではなく、複雑な生体機能をつかさどる重要な器官であることがわかってきました。


脳がなく腸だけで生きているヒドラのような生物を観察していると、腸が脳の原型であることがよくわかります。


神経細胞がびっしり並んでいる臓器は腸以外にはないのです。腸は脳と同じように「考える臓器」です。


この腸内細菌が私たちの免疫力を高め、生きる力を生んだのです。そればかりではありません。この腸内細菌は子どもの脳の正常な発達も促すのです。さらに豊かな感性や情緒の形成を導いているのです。

(「脳はバカ、腸はかしこい」)




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2015年

9月

16日

抗がん剤治療

●抗がん剤治療


「がん」になる人が多い世の中ですね。なったら病院へ行くから大丈夫♪と思っている方々、こんな治療をするみたいですよ。

 

●抗がん剤でがんは治らない

 

がん治療において、一般の人たちが大きく誤解しているのが抗がん剤についてです。

 

がんの治療の基本は、手術、放射線、化学療法(抗がん剤)です。がんのかたまりがある場合には、まず手術をおこなって除去し、取り残しがある場合には放射線をかけ、さらに抗がん剤治療をおこないます。

 

こういう三段階の治療をおこなうこともあれば、放射線がよく効く種類のがんであれば、最初に放射線を、抗がん剤が著効とみられる種類のがんには、まず抗がん剤治療をおこなうこともあります。

 

抗がん剤に話を戻すと、医師は、その効果について、「効く」とか「効かない」という言い方をします。

 

この言葉には医学的な意味があります。つまり、どういうことかというと、がんが少しでも縮小したら、「効いた」ということです。あるいは、従来の抗がん剤を使った場合には三ヶ月後には再発が発見されたが、新しい抗がん剤を使用したら、半年後に再発をした。つまり、再発するまでの期間が三ヶ月延長したわけですが、この場合も、「効いた」と判定します。

 

このように、治るか治らないかということとは別の評価の下に治療をおこなっているわけです。それなのに、患者さんの側は、治癒を期待して、抗がん剤治療を受けます。

 

しかも、一般論としてですが、抗がん剤ではがんは治りません。細かい説明は省きますが、一部に抗がん剤がよく効く種類のがんがありますが、抗がん剤だけで治癒するのは不可能です。

 

また、抗がん剤にも、さまざまな種類があります。たとえば、二種類を選んで併用する場合もあります。どれかを使ってみて、効果が得られなかったら、他の種類のものに変えたりします。

 

つまり、効果的に用いる必要がありますが、抗がん剤の専門医といわれる医師は、日本にはまだ少なく、これから育成していこうという段階です。

 

では、誰が抗がん剤を投与しているかというと、たいていは外科医です。彼らは、抗がん剤の専門家ではないので、製薬メーカーのデータに基づいて使用しているだけです。

 

抗がん剤ではがんは治らない、という認識をしっかり持っておく必要があります。延命治療という名の下、抗がん剤治療をいつまでも続けると、最期は悲惨な状態になります。その結果は、がんで亡くなるのではなく、抗がん剤によって死亡します。

 

抗がん剤治療を受けても、運良く助かる人はいるでしょう。しかし、多くの人が亡くなります。

 

五年生存率50%という数字は、五年死亡率50%ということでもあるのです。抗がん剤による副作用死もかなりの数になることも、しっかりと認識しておきましょう。

 

なお、抗がん剤の副作用死と関連してのことですが、六十歳以上でがんが発見されたら、治療は何もしないほうがいいと堂々と主張する医師も今ではいます。

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2015年

9月

14日

鼠径部痛(そけいぶつう)症候群

鼠径部痛(そけいぶつう)症候群では慢性的な鼠径部痛に悩まされます。治療のカギは全身の協調性にあります。


●サッカー選手に多い鼠径部痛症候群


鼠径部痛症候群という名前を聞いたことがありますか。ほとんどの方は聞いたことがないと思います。鼠径部痛症候群は別名グロインペイン症候群といい、以前は「スポーツヘルニア」と呼ばれていたこともありました。鼠径部痛症候群では、鼠径部を中心に股関節内転筋の近位部、下腹部など股関節に近い部分に痛みが生じます。また股関節に可動域制限や筋力低下も起こるため、股関節疾患として扱われてしまうことがあり注意が必要です。


鼠径部痛症候群はサッカー選手によく起こり、キック動作で腹部に力を入れた際に痛みが生じます。日本代表クラスのサッカー選手も慢性的な鼠径部痛に悩み、引退に至ったケースも少なくありません。鼠径部痛症候群では、体幹から下肢の可動性や安定性、協調性が何らかの原因で失われ、股関節や骨盤周囲が機能しなくなり鼠径部周辺にさまざまな痛みを引き起こします。


鼠径部痛症候群の治療は、外科的な手術が行われることもありますが、ほとんどの場合保存的に行われます。まずマッサージやストレッチで腰背部の筋肉、股関節の内転筋、ハムストリングの柔軟性を高めていきます。その後、股関節の外転勤や伸展筋、腹筋の筋力強化に努めます。ここで大切なのは、一つの筋肉を鍛えることに終始するのではなく、上半身と下半身の協調性を高め、バランスよく全身を使えるようにしていきます。サッカー選手の場合、股関節だけでボールを蹴るのではなく、全身を使ってボールを蹴るような動作を獲得しましょう。

(「よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ」)


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2015年

9月

12日

なぜ女性は高齢になっても元気で生きられるのか

●なぜ女性は高齢になっても元気で生きられるのか


男性は40歳過ぎに離婚すると、早死にすることが統計上明らかになっています。離婚しない男性に比べて寿命が約10歳も短くなっています。一方で女性は、離婚しても寿命はまったく変わっていません。そして女性の寿命は常に男性よりも長いのです。


なぜ女性は男性に比べて寿命が長く、高齢になっても元気で生きられるのでしょうか。


それは女性が先天的に免疫力を高めることができる「生き物」だからです。


私たちの身体には毎日5000個以上のガン細胞が出現しています。人間の身体は約60兆個の細胞で構成されていますが、そのうち約2%が新陳代謝などで毎日新しく生まれ変わっています。この今の瞬間にも莫大な数の細胞が生まれ死んでいるのです。これはたいへんな作業になるわけで、1細胞中にある30億文字分の情報(百科事典20巻分)を一字たりとも間違えないようにコピーしながら細胞は分裂し続けているのです。


このように天文学的な数字の作業の中で、ミスが起こらないわけがないのです。このとき、ごく一部の細胞にコピーミスが起き、ガン細胞が1日5000個以上出現するというわけです。


ガン細胞が「ガン」にならないようにしているのがTh-1細胞の免疫システムです。Th-1は私たちの身体を「動的」に維持するため、絶えず「できそこない細胞」を監視して殺しているのです。Th-1免疫システムの中で早期に活性化されガン細胞を攻撃する免疫細胞がNK(ナチュラルキラー)細胞です。


このNK細胞は他の免疫担当細胞と異なり、日常生活のちょっとした変化で簡単に活性が高まったり低くなったりします。楽しくポジティブな考え方をするだけで活性はすぐに高まります。適度な運動をするだけでも活性が上昇します。逆に嫌なことを経験したり暗い気分になるだけで活性は低下します。したがって、NK細胞を活性化すれば、ガンの発生を予防できるというわけです。

(「脳はバカ、腸はかしこい」)


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2015年

9月

10日

PRICE

運動・スポーツの実施中、スポーツ外傷が発生した場合、まず現場で行う基本的な応急処置をPRICEと呼んでいる。


これは「Protection(保護)」「Rest(安静)」「Ice(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」の頭文字を並べた言葉で、この処置をできるだけ速やかに、的確に行うことが、その後の傷害回復度を左右する。


スポーツ外傷では、打撲などのように直接的な外力を受ける場合と、靭帯損傷などのように間接的な外力を受ける場合とがあるが、どちらの場合も炎症反応が起きる。


PRICEはこの炎症が拡大しないように制御することが主目的となる。


したがって、スポーツ外傷が発生したら速やかに試合や練習を一時中断し、副木などで患部を固定保護(P)、安静(R)をとる。必要があれば次に、患部の熱感や腫れを最小限に抑えるために患部を冷却(I)。さらに腫れが出そうな部分には圧迫(C)を行い、受傷した部位を心臓よりも高く挙上(E)し、腫れの悪化を防ぐ。ただし、PRICEはあくまでも応急処置なので、その後はできるだけ早期にスポーツ専門医を受診することが望ましい。


またアイシングは、たとえば野球のピッチャーが降板後に肩や肘を冷やすように、慢性スポーツ障害の予防にも活用されている。

(スポーツコンディショニングの基礎理論)


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2015年

9月

08日

ナッツ

●天然の抗酸化サプリ、ナッツをおやつに

 

理想的な食事は一日3食。そして、昼食と夕食の間におやつを挟むことも忘れずに。


というのも、空腹時間が長いと、脳が”飢餓状態”と判断して脂肪を溜め込もうとするので、太りやすくなるからです。ただし、おやつといっても、スナック菓子や甘いものはダメですよ。僕がおすすめするのはナッツ。


抗酸化成分のビタミンEを多く含むナッツは良質の油が豊富で繊維質も多く、少量ですがたんぱく質も摂れる栄養ぎっしりの食材。


アーモンドやくるみにはアルギニンという血流をよくする成分も含まれていますし、ナッツは体にも肌にもいい、まさに天然のサプリメント!皮の部分に抗酸化成分のポリフェノールが含まれているので、皮つきのもの、バターや塩などで味つけしていないものを選びましょう。

 

僕は皮つきのアーモンドやペカンナッツ、くるみ、ココナッツなどを混ぜたものをいつもビニールのストックバッグに小分けしておいて、小腹が空いたら、おやつ代わりにつまみます。


「ナッツはカロリーが高いのでは?」そんな声もよく聞きますよね。確かにナッツは油分が多いためカロリーが高いのですが、ナッツに含まれる良質の油や栄養素はむしろダイエットにも効果的。


ナッツは噛みごたえがあり、少量でも満足感が得られるうえに腹持ちがよいので、間食を欲しがらなくなりますし、夕食の食べすぎも防いでくれますよ。

(「老けない人はやめている」)

 

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2015年

9月

06日

筋肉の痛み

●筋肉の痛みとは?

 

運動後に筋肉痛になったことは誰でもあるでしょう。筋肉の痛みは皮膚の痛みとは大きく異なり、重だるく、広範囲が痛く感じるなど、感じ方も痛みの場所も曖昧です。


これは、筋肉は皮膚と異なり、外界から損傷を受けることが少ないことから、身体にとっては緊急性が低く、曖昧な痛みとしてしかとらえることができないためです。

 

「曖昧にしかとらえられない」という筋肉の痛みの特徴は、臨床では大きな問題となります。


皮膚の場合、痛い場所がはっきりわかりますが、筋肉の場合、痛い場所は曖昧にしかとらえることができず、本人でさえはっきり示すことができません。


腕立て伏せを例に考えると、よく使われる上腕二頭筋は、筋肉がある上腕だけでなく、肘や肩にも痛みを誘発します。そのため、本人は上腕二頭筋が損傷しているにもかかわらず「肩が痛い」と訴えることもあり、本人からの情報を頼りに治療すると、到底原因に到達することはできません。

 

このように、筋肉の痛みの特徴は、障害された筋肉が引き金(trigger)となり離れた部分に痛みがでることから、障害された部位(point)をトリガーポイント(trigger point)、障害された部位以外に痛みが出現する現象を関連痛と呼んでいます。

(「よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ」)


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2015年

9月

04日

タバコ・肺がん

●タバコによる肺ガンのリスクは、100年前から明らかだった

 

肺ガンというのは早期発見しても、死亡率は変わりません。

 

CT検査などの普及で早期発見できるようになって、早期治療が可能になったことは間違いないのですが、肺ガンの死亡率は10年たっても減っていないことがわかっています。

(中略)

タバコの消費量と肺ガンの死亡数は、完全に20年スライドして、同じ数値の変化を示しています。タバコの消費量が増加すれば肺ガンによる死亡数も増え、逆に減少すると同じように減っています。

 

このグラフからは、肺ガンはタバコの消費量が減れば減少することがはっきりとわかります。肺ガンの減少は治療法が確立されたわけではなく、タバコの消費量が減ったから減少しているのです。

 

このグラフのもうひとつのポイントは、喫煙を初めてから肺ガンを発症するまでに20年の時間のずれがあることです。ということは、タバコという原因に暴露してから肺ガンと診断されるまで20年かかるということです。

(中略)

タバコ会社は、この喫煙者数の増加と肺ガンの死亡率の増加との関連をひた隠しにしていたわけです。

 

この事実と、さらにはタバコ1本に含まれるニコチンの分量を中毒性が出る基準以上に設定していたことを隠していたのです。

 

ビジネス戦略からいけば、ティーンエイジャーを圧倒的な中毒患者にすれば、20~30年後には、そのなかから議員になる人が出てくるので、きっとタバコを守ってくれる。

 

タバコ会社はそんなふうに考えていたのではないでしょうか。

 

●タバコ、お酒と同じくらい危険でも、危険視されない「マイルドドラッグ」

 

ビジネス戦略上、若い世代を取り込んで夢中にさせれば、後はその世代が大人になるのを待てばよい。まったく同じことが、いまジャンクフードや食品添加物、精製度が高い人工的な食品について起こっていると思います。

 

皆が好きだから問題ない。おいしいのだから仕方ない。便利なのだからやめられない。そんな思考から、そろそろ目覚めるときが来ているのではないか、と思います。

(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)


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2015年

9月

02日

膠原病

●膠原病の3つの特徴

自己免疫疾患、リウマチ性疾患、結合組織疾患の3つの病気の特徴をあわせもつ病気をまとめて膠原病(こうげんびょう)と呼びます。


膠原病の共通点
自己免疫疾患→自己抗体が陽性

リウマチ性疾患→関節や筋肉の痛みが起こる

結合組織疾患→全身に病変が現れる



●病名はちがっても共通する特徴がある


膠原病に含まれる複数の病気はみな、病気の原因と症状、病変が起こる場所に共通する特徴があります。


病気の原因からみれば、自己免疫疾患ととらえることができます。どの膠原病も、免疫の異常が根底にあります。症状からみればリウマチ性疾患です。関節リウマチに限らず、関節や筋肉の痛みがつきものです。病変が起こる場所からみれば、膠原病の名づけ親であるクレンペラー博士が見出したように、結合組織疾患です。こうした3つの特徴をすべてあわせもつ病気が膠原病と呼ばれているのです。


また、膠原病に含まれる病気は、男性に比べ女性に多くみられるといった特徴もあります。


※リウマチってどんな意味?

リウマチは、ラテン語で「流れる」という意味の「リューム(ロイマ)」に由来する言葉です。昔は、痛みの原因が体内に流れていると考えられていたため、関節や筋肉が痛む病気をすべてリウマチ(リウマチ性疾患)と呼びました。そして、リウマチの一部が膠原病で、膠原病の一部が関節リウマチ。リウマチ=関節リウマチではないのです。

(本気で治したい人の膠原病・リウマチ)


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2015年

8月

31日

肩こりは筋肉の疲れから

●肩こりは筋肉の疲れから


肩甲骨をぶら下げるこれらの筋肉は、上肢(じょうし)の重さを支えるために、いつでもある程度の力で収縮していなければなりません。実は、これが肩こりの大きな原因になるのです。


筋肉は、収縮するためにエネルギーを使います。肩甲骨をぶら下げる筋肉は、伸びたり縮んだりの動きをしていませんが、肩甲骨をぶら下げる力を出すだけでも、エネルギーを消費します。エネルギーを生み出すには、血液から送られる酸素が必要です。ところが、肩甲骨をぶら下げる筋肉は動きが少ないので、血液の循環が悪くなってしまうのです。


動脈を通して全身に向かう血液は、心臓の拍動(はくどう)の力によって押し出されます。しかし、静脈を通して心臓に戻る血液は、筋肉などの運動の力によって運ばれるのです。手足を走る静脈には、あちらこちらに弁(べん)があって、逆流を防いでいます。私たちが筋肉を使って身体を動かすと、静脈があちらこちらで圧迫されて、弁と弁にはさまれた区間の血流を、心臓に向かって押し出しています。これを筋ポンプといいます。


激しいスポーツで筋肉が疲労したときには、手足の先から心臓のほうに向かって、筋肉をしごいていくようにマッサージをします。静脈の血液や組織液が、身体の中心に向かって帰るのを助けてやるのです。ところが肩甲骨を動かす筋肉は、エネルギーは消費するのに、あまり動きがありません。ですから、筋ポンプの働きが弱くて、血液の循環が悪くなりやすいのです。血液や組織液を心臓に向かって戻して、血液の循環をよくしてやるのが、疲労を回復させるよい方法です。


肩がこったときには、他人の手を借りて筋肉を動かすもよし、また肩甲骨をぶら下げる筋肉を自分で積極的に動かしてもよいのです。ようするに、肩をもんでもらったり、自分で肩を動かしたりすると、肩のこりが楽になります。

(よくわかる解剖学の基本としくみ)



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2015年

8月

29日

カロリー理論の嘘

●カロリー理論に科学的根拠はない

 

カロリー制限食の本質は、「必須栄養素を食べてはいけない」という摩訶不思議な栄養指導でした。そのルールは、たんぱく質と脂質を控えて炭水化物中心の食事にするとともに、総摂取量の規制も加わるというものです。

 

たいていの場合は、男性が1日1600キロカロリー、女性が1200キロカロリー程度に制限され、その数値は基礎代謝(何もしないでじっとしていても消費するエネルギー量)を根拠にしています。口から入るものをその程度に抑えれば、日常で燃焼する分だけ痩せられるというロジックです。

 

医療機関で実施されるカロリー制限食では、3大栄養素について次のようなPFCバランスであることが推奨されます(Pはプロティン=たんぱく質、Fはファット=脂質、Cはカーボハイドレート=炭水化物の頭文字)。

 

●たんぱく質→全体の20%(エネルギー換算。以下同)

●脂質→全体の20%

●炭水化物→全体の60%

 

これが、「60:20:20バランス」などと呼ばれるもの。一日に1600キロカロリーを摂取するなら、炭水化物が960キロカロリー、たんぱく質と脂質が320キロカロリーずつであるのが望ましいという意味です。

 

これまで何度も述べてきたように、カロリー制限食には大きなボタンのかけ違えがあるにもかかわらず、栄養指導のスタンダードとされています。そのため、検査で体重や血糖値や血圧などに問題が見つかった方には、必ずこの指導が行われます。そして管理栄養士に、「満腹になるまで食事するのは厳禁。とんカツやステーキは、もってのほかです。今日からすぐ、カロリーを制限する食生活に変えてください」と高らかに宣告されるのです。禁を破ってしまった方には、次回の通院時にきつい叱責が待っています。

(中略)

ところが、それはまったくの見込み違い。実は60:20:20というPFCバランスには科学的な根拠がこれっぽっちもありません。単に、1960~70年代頃の日本人の平均的な食事を調査してみたら、「およそ、その程度だった」ということだけ。そんな曖昧な”分析”が、今も受け継がれてしまっているのです。

 

健康のためにはどういう栄養バランスで食べるべきかという考察は置き去りにされ、「国民はこれぐらいのバランスで食べているようだから、それを標準にすればいいんじゃないの?」として採用されただけのこと。まったく信じられないことに、科学的・医学的・生理学的・栄養学的な分析は、そっちのけでした。だからこそ、「必須栄養素を抑えて、非必須栄養素をたくさん食べる」という意味不明な逆転も放置されました。

(「日本人だからこそ「ご飯」を食べるな」)

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2015年

8月

26日

夜食にスイーツは欠かせません

●夜食にスイーツは欠かせません

 

女性は本当にスイーツが大好きですよね。夕食をしっかり食べておなかがいっぱいでも、”別腹”とお菓子を必ずつまんでしまう人も多いのではないでしょうか?でも、カフェインと同じように、糖質は成長ホルモンの分泌を邪魔する悪玉です。

 

成長ホルモンは、寝ている間に細胞を修復するために分泌され、入眠後1~2時間で分泌量がピークになります。しかし、寝る前に糖質を摂ると、どうなるでしょうか。。。。血糖値を下げるためのインスリンが血液中に大量に溢れ、せっかく出ようとしている成長ホルモンの分泌にブレーキがかかってしまうのです。

 

さらにインスリンはセロトニンという睡眠に必要なホルモンの働きも邪魔してしまうので、質のいい睡眠も得られません。寝ている間に体がリセットできないと疲れも抜けませんし、当然のことながら体や肌にも影響が出てくるのです。

 

例えば、皮膚の汗腺には成長ホルモンの受け皿がありますが、成長ホルモンの分泌が少なくて汗腺までたどり着けないと発汗量も減少。すると肌はうるおいを保てなくなり乾燥しがちになります。睡眠不足が続くと翌朝の肌がかさついたり、調子が悪くなるのもまさにこの成長ホルモンが関係しているのです。

 

夜食にスイーツをつまむのは、まさに女性の美しさにとっては命取り!どうしても食べたくなったら、「この一口で、今晩の分の若返りホルモンは出なくなってしまう」と思いとどまってくださいね。

(「老けない人はやめている」)


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2015年

8月

24日

痛み止め・解熱剤

●痛み止めと解熱剤は同じもの


誰でも年間に何回かは薬を飲むことがあるはず。なかでも一番多いのが痛みを取り除くための薬だろう。頭痛やひざなどの痛み、女性なら生理痛など、日常的に痛みにみまわれることは少なくないからだ。また、「すぐに熱が出ちゃって……」と解熱剤を飲むという人もけっこういる。

 

さて、ここで問題だが、痛みを止める鎮痛剤と熱を下げる解熱剤、いったいどこがどう違うのだろうか。

 

「そりゃあ、使う目的が違うのだから、成分から何からまったく別のものだろう」

 

一般的にはそう考えても不思議はない。しかし、鎮痛剤と解熱剤、実は基本的には同じものなのである。想定外の解答かもしれないが、私たちの体の反応という点から見ると、しごく当たり前のことなのだ。

 

痛みも発熱も、体に炎症が起こったことで生じる。局所の炎症が激しいときに感じるのが痛み。炎症反応が全身に及ぶと発熱になる。どちらももとの原因は炎症にあるわけだから、それを抑えるための薬は、当然、同じということになる。

 

では、なぜ炎症が起きるのか?まず、知っておいていただきたいのは、「炎症=体にとって好ましくない反応」という捉え方は間違っているということである。炎症は生体の防御反応、すなわち、体を守るための反応なのだ。

 

病気や症状を治すために、体は備わっているシステムを動員して必死に闘う。炎症はまさしく「目下、戦闘中!」というシグナルに他ならない。

 

たとえば、虫に刺されるとその部分が赤く腫れ、熱を持ったり、痛みを感じたりする。刺された部分には白血球が集まり、ヒスタミンなどの化学的な物質を出して、虫の毒を排除しようと懸命に取り組む。その過程で炎症反応が起こり、先のようなさまざまな症状があらわれるのである。

 

炎症は病気や症状を治すために必要不可欠の反応だ。大事なのは必要なときに、必要なところで、必要なだけ起きる、ということである。そして、戦闘停止命令が下ったら、つまりは炎症がいらなくなったら、速やかに鎮静化することが必要になる。

 

さて、ここで疑問がわき上がらないだろうか。痛みにしろ、発熱にしろ、炎症から生じている。だから、どちらにも同じような炎症を抑える薬が使われるわけだが、一方で炎症は体を守るべく働いているのだ。つまり、これは車のアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものではないか。

 

そう、まさしくそこが薬の問題点なのだ。

(「薬がいらない体になる食べ方」)


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2015年

8月

22日

バネを使った走り

●バネを使った走りとは?

 

ランニングの理想のフォームをいうときに、「バネを使って走る」ということがあります。

(中略)

ランニングでいうバネとは、筋肉と腱が一体になったもの。これを「筋腱複合体(マッスル・テンドン・コンプレックス)」といいます。腱とは、筋肉の末端の硬くなった組織で、骨との付着部に相当します。ランニングで何よりも大切な筋腱複合体は、ふくらはぎの下腿三頭筋とアキレス腱がつくる筋腱複合体。アキレス腱は人体で最も長い腱で、そのおおよその長さは15cmほどにもなります。

 

筋腱複合体のバネは、着地の瞬間にその力を発揮します。

 

筋肉は急に引き伸ばされると、切れないように収縮する性質があります。これを「伸張反射」といいます。

 

あらゆる動作は伸張反射をうまく利用しています。たとえば、その場ジャンプをする前にしゃがむのは、大腿前側の大腿四頭筋を引き伸ばして伸張反射を起こし、大腿四頭筋が縮むタイミングに合わせてヒザを伸ばすことで大きな力を発揮するためです。このような筋肉を意図的に伸ばして(ストレッチ)から縮める(ショートニング)運動のパターンを「ストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC)」と呼びます。

 

ランニングでは着地の瞬間、ふくはぎの下腿三頭筋は伸ばされます。このとき下腿三頭筋につらなるアキレス腱も一緒に引っ張られます。

 

すると下腿三頭筋が伸張反射で縮むと同時に、輪ゴムやスプリングを伸ばした後に手を離すように、引っ張られたアキレス腱にたまった弾性エネルギーが一気に解放されます。この仕組みを上手に使うのが、バネを使った走りです。

 

バネを使うためのポイントには次の3つがあります。

 

①接地時間を短くする

②中足部から着地

③足首を固定する

(「マラソンは「ネガティブスピリット」で30分速くなる」)

 


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2015年

8月

20日

上咽頭炎

●上咽頭炎

沈黙の臓器の一つといわれる腎臓。腎臓と上咽頭炎(喉のあたりの炎症)の関係は深いみたいです。この上咽頭炎が改善されると、様々な病気が改善されます。タバコは上咽頭炎を悪化させます。

 

(引用)

●喫煙者の慢性上咽頭炎は治らない

 

私の印象では、喫煙者の大半が重い慢性上咽頭炎を患っています。

 

タバコの煙には、現在わかっているだけでも4000種以上の化学物質が含まれています。そのうち、有害物質が200種を超え、発がん性物質も40種近くあります。タバコを吸うとその煙が口内に充満し、上咽頭の粘膜に刺激を与えます。その結果、刺激を受けた繊毛上皮細胞やリンパ球が反応し、上咽頭炎を悪化させるのです。

 

扁摘パルスを行っても血尿が消えない※IgA腎症の患者さんは、喫煙者の割合が高い傾向にあります。IgA腎症以外でも、喫煙の習慣がある糖尿病の患者は、喫煙していない患者に比べて糖尿病性腎症を発症するリスクが2~3倍に高くなることが報告されています。また、禁煙と慢性上咽頭炎の徹底的な治療によって、※膜性腎症(まくせいじんしょう)が改善した患者さんもいます。腎臓のために、何はともあれ禁煙しましょう。

(腎臓病を治す本)


※IgA腎症=慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)

※膜性腎症=IgA腎症と同じ、ゆっくり進んでいくタイプの腎臓病


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2015年

8月

18日

コレステロールは量より酸化が問題

●コレステロールは「量」より「酸化」が問題

 

LDLコレステロールは、ビタミンE、コエンザイムQ10をはじめ、ベータカロチン……などたくさんの脂溶性の栄養の運搬役をつとめている。

 

そればかりか、性ホルモンだけではなく、各種ステロイドホルモンやビタミンDなどの材料にもなっている。とった油を分解し、吸収するために欠かせないのが胆汁酸だが、これの材料も、また、コレステロールなのだ。

 

つまり、いたずらにLDLコレステロール値を下げれば、必要な栄養素が体の組織に運ばれる量も減ることになり、栄養やホルモンなど体にとって重要な物質がつくられるのを阻害してしまうのである。

 

特に薬でコレステロール値を下げることの弊害は見過ごせない。薬はコレステロールの前駆物質の合成をブロックする作用をするのだが、そのことによってコレステロールがつくられなくなるのと同時に、たとえば、先にあげたコエンザイムQ10の合成も妨げてしまう。”悪玉退治”は体にとって極めて大切な働きをする栄養が足りなくなることにもつながっているのである。

 

さて、LDLコレステロールが悪玉と見なされるようになった理由だが、これははっきりしている。「酸化」である。つまり、酸化したLDLコレステロールの作用が、まさに悪玉のそれなのだ。

 

だから、重要なのは酸化LDLコレステロールをつくらないこと。必要なコレステロールはちゃんとあって、酸化もさせない。これがもっとも理想的な体内のコレステロールの”有り様”なのだ。

 

そのためには、ビタミンE、ビタミンCなどすぐれた抗酸化作用を持っている栄養を十分にとることだ。あわせて酸化ストレスを高めるような生活習慣を避けることである。その典型的なものが「喫煙」。

 

喫煙というと、ニコチンやタールの害を考えがちだが、その以上に問題なのがタバコを吸うことによってつくられる活性酸素が、大きな酸化ストレスをもたらすということだ。もちろん、コレステロールの酸化にも直結する。血管系の重大な病気のリスクファクターとして、喫煙が真っ先にあげられるのはこの強烈な酸化作用によってである。

 

もうひとつ、コレステロールで注意が必要なのは「糖化」だ。LDLコレステロールは、正式には低比重リポタンパクといって、コレステロールを含んでいるたんぱく質なのだ。たんぱく質は糖があるとそれとくっついて糖化する。そうして糖化したコレステロールは、酸化したコレステロールと同じくらい悪さをする。

 

たとえば、免疫系のマクロファージ(大食細胞)に食べられた糖化コレステロールが、血管について動脈硬化の原因になったりするのである。その意味で、ご飯やパン、砂糖などの糖質を控える「糖質制限」による血糖値のコントロールが非常に大事になる。

 

「酸化」と「糖化」。コレステロールを悪玉化するこの2大要因を、食事の工夫によって、あるいは生活習慣の改善によって、阻止しなければならない。

(「薬がいらない体になる食べ方」)

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2015年

8月

16日

スポーツ貧血とは

●スポーツ貧血

マラソンなどの競技をやり過ぎると貧血になる場合が多いです。
一度貧血になると回復するのに1~3ヶ月かかる場合がありますので、日頃から食生活などを気を付け、練習量が過度にならない工夫が必要です。


「スポーツ貧血」よりQ&Aを抜粋。


Q:「貯蔵鉄」について詳しく教えてください。


A:身体のなかにある鉄分というのは、その3分の2がヘモグロビンとくっついて血液のなかにあります。それ以外に、鉄分が不足してきたときにすぐ補えるように蓄えられている鉄分というものが体内にあって、これが「貯蔵鉄」と呼ばれています。


貯蔵鉄は身体のなかの至るところに蓄えられています。多いのは肝臓内で、ほかにも骨髄、骨、脾臓、膵臓、腸の壁にもタンパク質と結合した「フェリチン」という形で存在します。


Q:鉄分補給のためにサプリを摂りすぎると、何か問題はありますか?


A:サプリメントや飲み薬の鉄剤であれば、あまり気にしなくていいと思います。というのは、サプリメントや鉄剤は飲んだあとに鉄分が腸から吸収されるわけですが、その吸収率があまりよくない(5~20%程度)といわれています。また、体内に十分な鉄分が備わっている場合は、さらに吸収率が下がるともいわれています。ですから、飲みすぎにより悪影響を及ぼすというところまでには至りません。


ただし、注射には要注意です。吐血や下血などによって急激に貧血が進行してしまった場合に限り、鉄剤の注射を打つことはありますが、少々の貧血の症状、アスリートが貧血になったからといって鉄剤の注射をしてしまうと、腸から吸収することで身体への悪影響をカバーするという段階を無視して、血液の中に直接注入してしまうので鉄過剰状態を引き起こす危険性があります。


鉄はヘモグロビンに欠かせないものではありますが、それ自体は細胞毒性がありますので、多くなりすぎると悪影響があります。特に、フェリチンとして肝臓に蓄えられている量が多いので、鉄が多くなりすぎると肝機能障害を起こすことがあります。


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2015年

8月

14日

薬に頼らない治療法がある

●薬に頼らない治療法がある


精神障害や行動障害の割合が急上昇し、現在ではそのために強力な薬がますます利用されていることを考えれば、この傾向のベースには何があるのだろうか。


問題の根源は何なのか。あの粘着性のある小麦のタンパク質、グルテンだ。


グルテン過敏症と行動や精神的問題の関連性について判定はまだ下されていないものの、いくつかわかっていることがる。


・セリアック病をわずらう人たちは発達遅延、学習障害、チック障害、ADHDに見舞われるリスクが高まっている可能性がある。


・うつ病と不安障害はグルテン過敏症の患者においては重大だ。そのおもな原因は、セロトニンなど、気分を調整するのに欠かせない脳内の重要な神経伝達物質の生成をブロックするサイトカインだ。グルテン、そして多くの場合は乳製品も除外すれば、気分障害だけではなく、アレルギーや関節炎など、過活動免疫系による異常からも解放される患者は多い。


・自閉症スペクトラム障害(ASD)の人たちの45パーセントは胃腸の問題を抱えている。


ASDの胃腸の問題が、すべてグルテン過敏症に由来するとはかぎらないが、データから、小児自閉症の症例におけるセリアック病の罹患率(りかんりつ)は、小児人口全体に対する罹患率に比べて増していることがわかっている。


神経障害、精神障害、行動障害の症状の多くを改善するには、グルテンフリーを続けて、DHAや有益なバクテリアであるプロバイオティクスのような栄養機能食品を食事に加えるだけでいい。

(「いつものパン」があなたを殺す)














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2015年

8月

12日

牛乳・成長・病気

●牛乳と成長と病気の関係


このところ、糖尿病患者の増加ぶりはとどまるところを知りません。


より深刻な事態は、低年齢化の傾向に拍車がかかっているということです。


かねてから、生後3ヶ月間に、乳児に牛乳ベースの調整乳を授乳すると、インシュリン依存型の糖尿病の発症リスクが高まるとされてきました。


牛乳には、糖尿病の誘因となりうるABBOSというタンパク質が含まれていることが確認されています。膵臓にある、インシュリン分泌β細胞には、このABBOSと酷似したタンパク質が存在しています。白血球はこのタンパク質を悪者ABBOSとして確認し、β細胞を攻撃して破壊してしまうのです。すると膵臓の働きが低下して、糖尿病を引き起こします。ABBOSを含む牛乳を多く飲めば飲むほど誤認の確立が高まり、糖尿病増加の引き金になるというわけです。


このことをふまえて、アメリカのバーナード博士は「幼児における糖尿病発症のリスクが解明されていないため、すべての幼児に牛乳を与えないようにすべき」とし、「母乳哺育の場合は、母親自身も乳製品(ヨーグルト、チーズなど)の摂取は避けるべき」と警告しています。


「スポック博士の育児書」でわが国でもおなじみのスポック博士も、「乳児および幼児のケア」の中で、母親たちには、赤ちゃんに母乳を与えるように提案しています。


また、ローマ大学がイタリアの9地域の小児について、牛乳摂取量に基づいた糖尿病発症リスクについて調査した結果、各地域の小児が摂取した牛乳の量と糖尿病発症リスクとの間には、88%の相関関係があることが判明しました。


88%の相関関係とは、「たばこを吸うと肺ガンになりやすい」とか「塩分を摂りすぎると血圧が上昇しやすい」とかいう事柄よりも、はるかに「密接で危険なつながり」があることを示しています。


このことは、日本で、昭和20年代後半から保健所で牛乳を勧め始め、昭和33年から学校給食に牛乳を導入して、牛乳神話ができあがったとともに糖尿病患者が激増し、しかもそれが低年齢化しつつある事実と見事に合致します。

(「医者いらずの出産&育児」)


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2015年

8月

10日

トランス脂肪酸(規制)

●トランス脂肪酸
脂肪を研究している科学者たちの間では、油に水素添加することを「オイルをプラスチック化する」と言っています。水素添加によって作り出されるトランス脂肪酸は、プラスチック同様、自然界では分解されない物質で、もちろん自然界には存在しない物質なのです。

 

私たちの周りには、いつのまにかこのトランス脂肪酸を多く含む食品があふれています。マーガリンをはじめ、ショートニング、フライドポテト、ビスケット、クッキー、クラッカー、パイ、ドーナッツ、ケーキ、シュークリーム、アイスクリーム、菓子パン、クロワッサン、インスタント麺など、若者を中心に多くの日本人が喜んで食べているものばかりです。

 

しかし、自然に存在しない人口産物であるトランス脂肪酸が体内に入り込むと、必須脂肪酸としての役割を果たせないため、細胞膜の構造や働きが正常でなくなってしまいます。その結果、体内で活性酸素が生じるようになるのです。そして、摂取したトランス脂肪酸の影響を最も受けるのは、脳ではないかといわれています。それは脳の約60%が脂質でできているためです。

(「脳はバカ、腸はかしこい」)

 

海外では規制しているのに、日本では食べ放題♪

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2015年

8月

08日

足の使い方

足の使い方には未知なる能力を感じています。


足は多数の骨(足根骨は7つの骨で構成されている)と靭帯(三角靭帯など)で成り立っています。


近年ではシューズの機能が向上して、足そのものの能力を発揮しなくてすんでいます。

使わなくて良ければ退化しているかもしれませんね。


100kmマラソンの世界記録保持者の砂田さんは、足指で地面を捉えろと言っています。他の人で否定している人もいますが。


私にはそういう感覚が無かったので、試してみました。遅くはなりませんが(笑)ロングなど体になじんでくると、足だけで勝手に進む感じが出てきたのは面白かったですね~


最近、陸上競技のスパイクを試しているのも、大会で速く走りたいというより、前足部でしっかり地面を捉える感覚を作りたいのと、単純にフクラハギと足を鍛えたいというのがありましたが、足指で地面を捉えるというのもつながりますね。


この夏の自分のランニングのテーマは、「脚・足を鍛える」なので良い感じになってきました♪


9月に入るとそろそろマラソンシーズンに備えて走り込みが入ってきます。
この鍛える感じとロングがうまく組み合わされれば、去年のシーズンとは違う結果になるでしょう。。。


あ、去年はマラソンを走ってなかった(笑)

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2015年

8月

08日

サプリメント(鉄)

●鉄サプリメントにはご注意


鉄をサプリメントで摂る場合、「原料がどのような鉄なのか」ということに注意していただきたいと思います。


私たちが食べ物から摂取する鉄には、主に穀物や野菜など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」と、肉やレバーなどの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」があります。


非ヘム鉄の素材には、クエン酸鉄、グルコン酸鉄などがあります。たとえば、医薬品の鉄剤としてよく使われる「フェロミア」はクエン酸第一鉄です。これは、鉄がむき出しの状態なので、胃や腸に負担をかけやすく、人によって気持ちが悪くなる場合もあります。


それに比べて「ヘム鉄」は、「非ヘム鉄」と異なり、鉄がむき出しではなく、ポルフィリンという分子にくるまれているため、胃や腸にかける負担が少なく、副作用が起こりにくくなっています。またヘム鉄の方が吸収率も高く、非ヘム鉄に比べ、5~10倍もよいといわれています。


不調の原因が鉄の不足にあることが明らかな場合は、お医者さんに鉄の薬を出していただくのが第一選択です。医薬品は、健康保険が使えるため経済的な負担が少なくて済みます。ただ、医薬品は非ヘム鉄のため、胃腸の調子が悪くなるなどして飲み続けることができないことがあります。その場合は、ヘム鉄のサプリメントを使うのが良い方法です。


ただし、気を付けなくてはいけないのは、市販のサプリメントには「非ヘム鉄が主体で、ヘム鉄をちょっぴり加えた」だけなのに、パッケージには「ヘム鉄」と書いてあるものが多いことです。


ヘム鉄はほとんどが豚の赤血球を原料として作られますが、鉄の含有量は低く、1~2%しかありません。


小さな粒でたくさんの鉄が摂れるように表記してある場合、主な原料は「非ヘム鉄」と判断できます。それなら、医薬品の鉄剤を使う方が安くて、品質も信頼できます。ヘム鉄が多く含まれている製品でなければ、サプリメントを使う意味がありませんので、注意して選んでください。


しばらく前に、輸入品の「医療機関向けのヘム鉄のサプリメント」と標榜していた製品が、実は「鉄粉」のサプリメントだったという出来事がありました。金属の鉄は吸収しにくく、胃酸分泌が弱い人には特に厳しいでしょう。こうした虚偽表示が堂々と行われていることもありますので、サプリメント選びはなかなか難しいのです。

(「サプリメントの正体」)


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2015年

8月

06日

アロエベラジュース

「アロエベラは医薬品ではありません!」

 

アロエベラの「ベラ」は、ラテン語で「真実」っていう意味なんだそうです。なので、アロエベラは「真実のアロエ」っていうことで、アロエの王様なんですね。

 

アロエベラは、昔から世界中で愛用されていて、代替医療のエースとまで言われているんですが、薬ではないんですよね。

 

アロエベラの効果効能は、藤田保健衛生大学学長の藤田博士や、国立がんセンター研究所の津田洋幸博士、福山大学薬学部の八木晟教授、京都大学医学部薬学科卒の久郷晴彦医学博士、テキサス大学のユー教授、近畿大学の林輝明博士、東北大学の曳野教授、千葉大学の添田博士など、多くの医学博士が、アロエベラの凄さを報告していますが、アロエベラは、医薬品でも健康食品でもなく、ただの野菜なんです。

 

でもね、薬じゃないから身体に優しくて安心だって思うんですよ。薬じゃないから副作用なんて有るはずがないんですよね。

 

薬って、即効性があるものほど、副作用も多いですよね。日本では発表されてないですが、アメリカでは死因の第4位は薬の副作用なんだそうですよ。さらに、薬好きの日本人は、世界中の薬の6割を使用しているんだそうです。これからは、薬に頼らないで、自然の食品で健康維持をする時代なんじゃないかな!

 

そんな時代背景があるので、今、優れた食品としてアロエベラが注目されているんですね。

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2015年

8月

05日

関節

関節は、柔らかすぎても硬すぎても問題が起きやすいですね。


柔らかくあるべき関節としては、腰痛の原因のひとつにある股関節周囲の筋が硬いことがあげられます。


股関節が硬すぎると、着地のときに、股関節で十分なショックを吸収できず、腰に大きな衝撃がくわわります。また、股関節が十分に動くことができなければ、すぐ上にある腰椎が作業をしなくてはならず、それだけ負担がかかってしまいます。


硬くあるべき関節というのがありますが、体を硬くするというと、マイナスのイメージを抱く人も多いですね。ですが、足を構成する関節、膝関節、腰椎などが柔らかすぎると、体にとって大きなマイナスになります。


硬さが必要とされる関節に、足の足根骨(そっこんこつ)をつなぐ足根間関節が代表的です。

この部位には足底の3つのアーチがあり、このアーチは足根間関節が硬いことによって保たれています。

これらのアーチの役割は、足が地面に接地するときのショックの吸収と、蹴り出しのときのバネの作用です。

もし、足根間関節が柔らかく、関節の結合が緩ければ、アーチの構造が崩れ、偏平足のようになってしまいます。このような状態を回内足といいます。

回内足になると、足のショック吸収という役割を十分果たせなくなり、地面からの衝撃が膝や腰に大きく影響を与えます。

場合によっては、全身のアライメント異常をきたし、頭痛の原因にまでなってしまいます。また、アーチによるバネの作用も低下してしまい、足関節付近に過剰な負担をかけてしまいます。

このことは、足が疲れやすくなるだけでなく、アキレス腱炎、足底筋膜炎、シンスプリント、外反母趾をはじめ、さまざまな足の障害の原因にもなってしまいます。

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2015年

8月

04日

お酒

●寝る3時間前までならお酒もOK。

食事と一緒に楽しんで!


お酒がすべてダメというわけではなく、避けたほうがいいのは糖質が多いビールと日本酒です。仕事が終わって空腹状態でとりあえずビールで乾杯しようものなら血糖値が急激に上がって確実に太ります。ワインも白ワインやシャンパンなどは糖質が多めなので飲みすぎないようにしてください。体への負担が軽いのは食物繊維が豊富な赤ワイン。赤ワインのボトルの底を見ると澱(おり)がありますが、それが果糖の吸収を邪魔して血糖値の上昇を防いでくれます。


また、ぶどうの皮には抗酸化成分のポリフェノールがたっぷり含まれているのもメリット。特にタンニンが多く含まれているのは、フランスのコート・デュ・ローヌのシラーやカベルネ・ソーヴィニヨン、イタリア・カンパニア州のアリアニコなど。暖かい気候で栽培されたぶどうは紫外線を防ぐために皮に厚みがあり、繊維質も豊富です。ワインが合わない和食の場合は、糖質を含まない蒸留酒の焼酎を選ぶといいでしょう。


ただし、夕食にお酒を飲みすぎるとインスリンが大量に溢れ、成長ホルモンの分泌も阻害されてしまいますから、グラス2~3杯を限度に、少なくとも寝る3時間前には飲み終えましょう。そして、急激に血糖値を上げないようにお酒は食事と一緒に飲むことも大切です。

(老けない人はやめている)





















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2015年

8月

04日

マラソン(着地)

マラソンなどをテレビで見ていると、楽そうに走っていると思いませんか?
ペースで言えば1キロ3分は切っていると思いますが、私は1キロ1本でも3分10秒を切るのがやっとです(笑)


速い選手はそんなに一生懸命腕を振っているわけでもないし、股を開いているわけでもない。ということは、見えていない(もしくわ見えづらい)部分で力の差が出ているんでしょうか。


私はいわゆるキックの違いではないかと思います。よくある足首がひっくり返るキックではないです。


この最終的に力が伝わる所に欲しい力が伝わっていないと、どんなに脚を速く動かそうが、股を開こうが思ったスピードは上げられない。


車(レースカー)の話でなんですが、車はタイヤを変えたら、その都度サスペンション(脚)やエンジンなどのセッティング(設定)を変えたりします。それぐらい最終的に力が伝わる所は重要なのです。


マラソンに話を戻します。足首固定で走った方が良いと言われますが、足首より先が何もしないわけではありません。


自分が欲しいスピードに対して、どれくらいの足の着地の力が欲しいか。それに対して膝や股関節、インナーマッスルなどの力加減を調整した方が良いのではと。


欲しい着地の力以上の無駄な動きは必要ないと考えています。

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2015年

8月

02日

ケトン体回路。

●ケトン体回路は、動き始めるまでに4~5時間かかる


ケトン体回路は、血液中のブドウ糖や、肝臓にため込まれているグリコーゲンを使い果たしていなければ、スイッチが入りません。


逆をいえば、空腹感を覚えたときに、炭水化物をとらずに2~3時間待っていれば、肝臓で糖新生が行われ、自分自身がブドウ糖をつくります。さらに、脂肪酸からケトン体がつくられるので、脳には十分にエネルギー源が送られ、その後はずっと動き続けます。


ところが、血液中のブドウ糖が減ってきて、おなかが減ったと感じたり、イライラしたとき、炭水化物をポンと入れてしまうと、そちらを使ってしまうので、ケトン体回路はシャットダウンされてしまうわけです。


血糖値が下がっても1時間とか90分程度は持っていられるのですが、それを過ぎるとインスリンが反応してきて、イライラして待てなくなってしまうのです。本来はそのまま待っていればいいのですが、現代人のほとんどは、砂糖中毒に陥っているので待てません。即効性のある炭水化物や砂糖食品に走るわけです。


ただし、中毒は意志の力でスイッチが入りやすくなり、ケトン体の合成を促すことは可能です。


積極的にケトン体を合成するための食事は「ケトン食」と呼ばれています。脂肪酸を多く含むたんぱく質は、ケトン体合成を促すので高ケトン物質であり、糖質はブドウ糖の回路に促すので反ケトン物質です。


要するに糖質を食べると、ケトン体回路は止まってしまうということです。もちろん、肝臓で行われている糖新生の回路も、糖質をとった時点で止まってしまいます。


おそらく、ケトン体回路が動いているときには、ブドウ糖回路はシャットダウンされ、片方が動くと片方がシャットダウンしていると考えられます。


生物学的に考えても両方が動くことは無駄ですから、グリコーゲンが枯渇したあとでケトン体回路が動くようになっているのでしょう。


●”4~5時間”が待てない砂糖中毒の現代人


ケトン体回路を動かすためには炭水化物が4~5時間以上からだに入らないことが重要です。

体内に炭水化物が入ると糖新生はもちろん、ケトン体回路もブロックされてしまいます。ですから、ケトン体回路を動かすためには、一定時間炭水化物がほとんど含まれず、たんぱく質や脂質が多いものを食べておけばいいのです。そうすれば、4~5時間たてばケトン体回路が動き始めます。


ところが、実際には、ケトン体回路を動かし始める前に、炭水化物を入れてしまう人がほとんどです。


炭水化物が入ると、分解されたブドウ糖はすぐに血液に入り、脳に送られてケトン体回路をブロックしてしまいます。白砂糖などに含まれるブドウ糖は、そのスピードが非常に速く、血液中に入れば1分以内に脳に送られてしまいます。


この即効性も、砂糖を麻薬と呼ぶ要因のひとつです。

(「砂糖」をやめれば10歳若返る!)

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2015年

7月

31日

エクササイズ前後のNGフード。

●エクササイズ前後のNGフードで効果が台無しに


痩せたい、体を引き締めたい、という人はエクササイズの前後に食べるものにもご注意を!スポーツクラブなどでよくバナナを食べたり、スポーツドリンクを飲んでいる人を目にしますが、「せっかくのエクササイズ効果が台無しになるのに……」といつも残念に思ってしまいます。


というのも、バナナやスポーツドリンクに含まれる成分の多くは糖質です。体はエネルギーとしてまず糖質を燃やし、糖質を使い切ってはじめて脂肪を燃焼させるので、エクササイズの前後に糖質を摂ってしまうと、運動して消費したエネルギーが帳消しになるばかりか、せっかく脂肪が燃えようとしているのを邪魔してしまいます。


一日中ハードな練習をしているようなアスリートであれば、筋肉を素早く回復させるためにバナナやスポーツドリンクのような糖質を摂るのが有効ですが、普通の人は1~2時間程度のエクササイズでエネルギー補給はまったく必要ありません。プロテインを摂っている人もよく見かけますが、人工甘味料などの糖質類が入っているものには注意。人工甘味料の中には、太りやすくなるというデータが出ているものもあるので逆効果です。何より、せっかく運動して成長ホルモンが出ようとしているのですから、わざわざインスリンを溢れさせてそれを止めようとするなんてもったいない!


少なくともエクササイズの前後1時間はおにぎりなどの炭水化物も含め、糖質を摂らないようにしましょう。

(「老けない人はやめている」)


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2015年

7月

31日

生活習慣の予防

これからの時代、自分のことは自分で守る「予防」がいわれています。

かと言って私がお勧めするのは、高血圧とか糖尿病、高コレステロールを予防するために健康診断を受けた方が良いとか、薬を飲んだほうが良いと言っているわけではありません。

病気というのはなってから対処するには遅いです。今の世の中、その病気は何が原因かは調べればある程度はわかります。病気になったら病院へ行けば良いという発想は、私に言わせれば昭和の発想ですね。その結果、健康になっていない世の中だと実感しています。

病院はそもそも対処療法なので、痛いなどの症状が消えたとしても治っているわけではありません。最近では入院させない方向にみたいですので、個人で薬を管理するのも難しいと思います。病院へ行って、多量の飲酒をやめられたとか、タバコをやめられたとか、ジャンクフードをやめられたのであれば病院もなかなか良いところだなと思います。だいたいの人は、退院と同時に治ったと勘違いして、もとの生活習慣に戻ってしまいます。

じゃー、現代の病気を予防するにはどうしたら良いか。
健康を啓蒙している方たちは、昔の人たちが病気になりにくかったのはその環境や食生活が良かった。そこから学べば良い。と考えています。

昔の人は、お菓子など添加物てんこ盛りな食べ物を食べません。動物のお肉・野菜・果物などは、自然の状態のものを頂いていました。

予防を考えると何も買えない、何も食べられないという考え方もあるでしょう。そう、食べるものがあるようで無い世の中なのです。しかし、インターネットなどで探せば選ぶことは可能です。スーパーなどでもまったく選べないわけではありませn。

売る側は買う人がいるから売るわけですから、買う人によって店に置かれるものは変えられるのです。予防を考える上でも、健康な食材を選んで購入するようにしましょう。

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2015年

7月

29日

シソ油/エゴマ油

●シソ油/エゴマ油


シソ科植物のシソやエゴマ(ゴマとは科が異なる)から食用に搾油したもので、シソ油と名づけられて研究が進みました。


シソとエゴマ(容易に交配する近縁種)を区別する場合もありますが、現在までのところ、作用の差は見つかっていません。


もっとも詳細に研究された油の一つで、英文原著論文は百を優に超えています。α-リノレン酸が多く(60%以上)、オメガ6対オメガ3の比が1対4以下であるという特徴があります。


動物実験でアレルギー、癌、動脈硬化、アレルギー過敏症、などを抑える効果が示されており、二世代にわたってシソ油・エゴマ油のみを与えても(餌の1割)、有害な作用は認められません。


安全性も極めて高いといえます。私の研究生活のかなりの部分がシソ油の研究に費やされましたが、のちに韓国やフランスのグループも研究に加わっています。癌の化学予防の面では、最も有望なものと評価されています。


臨床的にも流動食に使われ、またビタミンEの基材として使われ、アトピー性皮膚炎の予防に有効であることが示されています。


炎症性腸疾患の場合は腸管吸収にも問題がありますが、医療の現場ではシソ油・エゴマ油が推奨されています。


お勧めできる植物油ですが、現在までのところ、オメガ3群の「シソ油・エゴマ油」と「亜麻仁油・フラックス油」の2種類しかみつかっていません。


シソ油・エゴマ油を野菜、肉類、魚類などの炒め物に使うと(高価なのでわが家では天ぷらには使いません)、一人あたり、一ヶ月700円ほどの出費増となります。炒め物やトンカツなど、あぶら料理はバター、ラードなどを使うことを勧めています。老舗のトンカツ屋ではラードが使われています。


シソ油・エゴマ油や亜麻仁油・フラックス油は弱点もあります。自動酸化しやすいのですが、抗酸化ビタミン(ビタミンCの脂肪酸エステルとビタミンE)で安定化されたシソ油・エゴマ油は炒め物に使えます(200℃以下の設定)。


一番搾りを”売り”にしている製品では、低温調理に使うよう勧めているものもあります。

(「本当は危ない植物油」)


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2015年

7月

27日

ケガを実体験

最近、太ももを肉離れしていました(笑)


4月のかすみがうらマラソンが終わってから、坂対策のために嫌いな坂トレーニングを入れることにしました。まー、入れてしまえば結構楽しいですね(^o^)

他のランナーでも、苦手なトレーニングをわざわざ取り入れるのはよくあることです。マゾかサドか。。。(笑)


当初はどれくらいでやって良いか探っていたので全力でやりました。これが全力でやったからといって思ったタイムが出ないのでさらにムキに。。。と2ヶ月ぐらいやっていて、そろそろ疲労がたまるころだろうなーと思ってたらきました!限界を知ることも勉強です♪


痛めたところは太もも前面の大腿直筋ですね。上りは多少痛くても上がれるのですが、下りはいけません。

下りは着地の時、かなりの衝撃が大腿にきます。
着地のとき大腿四頭筋は引き伸ばされながら力を発揮します(伸張性収縮)。この動作は筋肉のダメージが進みやすいですね。


痛めてしまっては回復させるしかないので、練習量を減らしたり下るスピードを抑えるようにします(やるのかよ(笑))、ポイントは痛みがでないようにすることです。我慢して走っても良いことはありません。

そして当然ながら食事に気をつけます。なるべく新鮮で健康な動物性タンパク質を摂るように心がけます。体は食で出来ている部分がほとんどですからね。


最近ではまったく痛みがでず、痛む前より思った通り全開のスピードに持っていけるようになりました。これぞ超回復!


気温が上がっているのも良いのかもしれません。冬場はさらに気をつけたいですね

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2015年

7月

25日

首コリ

来院して頂く患者さんに、肩コリがなく首が凝っている方がいます。


本人に自覚症状が無い人でも、ほぐすと「気持ち良くなった」と言ってもらえます。


パソコンなどデスクでの作業、下を見ながらの作業をする方は、頭を前につき出す、背中が丸まる、肩が前につき出すなどの姿勢をする方が多いみたいです。


首は姿勢の調整に影響を与えます!
首が疲れると体全体が重く感じたりもします。


わかりやすく凝る場所は、胸鎖乳突筋、僧帽筋ですね。
頭を安定させる筋肉は他にも、斜角筋、肩甲挙筋などがあります。


私は特に、後頭部、首の上あたりの筋肉(後頭下筋群)をほぐします。


ここには筋紡錘(きんぼうすい)という筋肉がありますが、これがしなやかな動きを作ります(伸張反射にも影響)


肩や首が凝ると頭痛にもなりますので、日頃からストレッチなども取り入れてメンテナンスを心がけたいですね。

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2015年

7月

22日

カリウムの不足

●カリウムが不足していると心筋梗塞になりやすい


高血圧は、狭心症や心筋梗塞の発症に大きく関わっています。日本人の高血圧の治療には、カリウムの役割が欠かせません。体内にカリウムが不足すると、血圧が上がり、心筋梗塞や糖尿病がおこりやすくなることもわかっています。


カリウムは、カルシウムや鉄、マグネシウムやリンなどと同じミネラルの仲間です。ミネラルは、元素とか無機質ともよばれ、体内で合成することはできないので、食べ物からとりいれなければなりません。


心筋梗塞の発作がおきて心臓に流れる血液が不足したときに、心筋細胞の中にカリウムが足りなくなっていると、心筋が壊死しやすくなります。つまり、発作によってもたらされるイメージが、より大きくなってしまうのです。


●カリウムには血圧を下げるはたらきがある


日本人の高血圧の原因のひとつに、食塩(ナトリウム)の摂り過ぎがあげられます。カリウムには、余分なナトリウムを排出させるはたらきがあり、血圧を上げようとする物質に対する血管の反応を抑える効果もあります。日本人は一般に食塩の摂取量が多いので、血圧を下げるためには、食事の塩分を減らすだけでなく、カリウムをしっかり摂ることが大切なのです。より積極的にカリウムをとれば、高血圧や狭心症を予防し、改善することができます。


実際に、血圧が高い人に、食事にカリウムが多い食べ物をとり入れてもらうと、それだけで血圧が下がってきます。


またカリウムは、ナトリウムと協調して細胞膜の内側と外側の浸透圧を調整し、心臓や肺、筋肉の機能を整え、神経伝達にも関わっています。ナトリウムをとったらカリウムも充分に補給するよう心がけましょう。カリウムがしっかり摂れていれば、食塩の摂取量が少し増えても、相殺してナトリウムの作用を抑えてくれます。


カリウムは、体内にたまり過ぎるのはよくないのですが、腎臓の機能が正常であれば、余った分は尿の中に排出されます。摂り過ぎを心配することはありません。

(「狭心症・心筋梗塞の最新治療と発作を防ぐ安心読本」)


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2015年

7月

20日

足のむくみ

●足のむくみ

立ちっぱなしでいると、足がむくんでふくれることがあります。浮腫(ふしゅ)といいます。毛細血管から外に水が漏れて、細胞の間に水分が余分にたまっている状態です。

 

脚の毛細血管では、重力の影響が加わるので、静脈の血管も心臓に戻りにくいし、毛細血管から外に水が漏れやすくなっています。歩き回っていると、下肢の筋肉の働きで、静脈の血液が心臓に送られて、毛細血管の血圧も下がります。

 

デパートの店員などのように、立ちっぱなしであまり歩かない仕事をしていると、脚に浮腫が起こりやすくなります。最近では、脚を締めつけるストッキングが開発されて、下肢の浮腫を防ぐのに役立っています。

 

下肢だけでなく、全身に浮腫が起こることもあります。肝臓や腎臓の病気で、血液中のタンパク質が減ると、全身に浮腫が起こります。

 

血液中のタンパク質は、水分を血管の中に引き込む膠質浸透圧を発生します。タンパク質が不足すると、血管から外に水分が逃げやすくなるのです。そんな場合でも、浮腫は上半身よりも下半身によくできます。

 

下肢の前面を向こうずねといいます。皮膚のすぐ下に脛骨があって、ぶつけると痛い場所です。浮腫かどうか調べるには、向こうずねの皮膚を押してみます。指で皮膚を押すと、そこがへこんで、指を離してもへこみが消えないようだと、明らかな浮腫です。

(「よくわかる解剖学の基本としくみ」)

 


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2015年

7月

19日

炎症が起きている場合の整体

私の整体では炎症が起きているとき(急性期)は、PRICE処置などをおすすめしています。


最初は冷やしますが、いつまでも冷やしていると回復しないので、炎症が治まったら温めながらなるべく動かすように指導します。


急性期の整体は、患部の周りをほぐしていくことになります。

ケガをするのは患部だけの問題ではなく、体全体のバランスが崩れている場合が多いからです。


患部の炎症が治まってきたら、温めていただくのと同時にマッサージなどで血流を良くして、患部に滞っていた老廃物を流していきます(食事などで、ビタミン・ミネラルを補給するのも効果があります)


患部を固定していたり悪い姿勢が続くと、新陳代謝を妨げ、筋肉が戻りにくく硬くなる場合があります。

筋肉は急激な力でもむ、押すなどを繰り返すとむしろ硬くなってしまう場合があります。


筋肉を緩めるには、筋膜から徐々に緩めていきます。なので急性期からだと、週に2~3回来院して頂き、体が緩んできたらメンテナンスとして1~2ヶ月ごとに来院して頂くと、以前より調子の良い体になります。

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2015年

7月

17日

腹圧を上げる

●腹圧を上げるトレーニング法


腰の筋力強化といっても、腰自体の筋肉を鍛えるというより、腰を含めて腹部までの体幹周囲を鍛えることが大切です。また、単に筋肉を鍛えるだけではなく、腹圧を上げるということが大切です。


腹圧とは、体幹周囲の腹~腰の部分にかかる圧力です。その位置を解剖的に説明すると、腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋に囲まれた部分になります。この部位は、コア(狭義の意味)とも言われ、体全体を考えるとき、大変に重要なポイントとなります。腹圧は気功、座禅、武術、呼吸法などさまざまなところで「丹田を意識する」ということでも強調されています。スポーツでは、「腰を使え」などとよく言われますが、「丹田を意識して腹圧を上げて体を中心から使うこと」、とも言い換えられます。


腹圧と腰痛の間には密接な関係があります。この部分の圧が低いと、腰椎を十分固定することができず、その周りの筋肉、靭帯に余分な負荷をかけてしまうからです。腹圧がしっかり入った状態では、腹部の体液を介してしっかり腰椎を支えることができ、腹、腰が安定し、大きな力を発揮することができます。


腹圧を上げるのに重要な筋肉が、上に挙げた横隔膜、骨盤底筋、多裂筋、腹横筋の筋肉群です。これらの筋肉は、体が効率的に動く機能を保つために非常に重要です。横隔膜は、複式呼吸を行うときに特に意識する腹部上面を覆う大きな筋肉です。腹式呼吸は横隔膜呼吸とも呼ばれますが、正確にはコアを形成する4つの筋肉をすべて使います。腹式呼吸は気持ちを落ち着け、自律神経を調整するときに使われます。骨盤底筋の機能低下などは、産後の女性の尿漏れなどの原因のひとつとされています。気功などで、肛門を持ち上げるイメージを用いることがありますが、これは骨盤底筋を鍛えるために行うものです。意識しにくいので、意識しやすい腹横筋をトレーニングし、腹圧を高めることで、同時に多裂筋を収縮するという方法が指示されることが多いです。

(「クリニカルストレッチ」)


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2015年

7月

16日

骨盤のゆがみとは

骨盤は身体の中心にあり、骨盤の問題は全身に影響があります。


ランニングをしているとわかります。ランニングとか走るという動作は片足ジャンプの連続です。

骨盤にしっかり体重がのせられないとバランスが崩れ、その影響が脚にも及びます。脚は二つありますから(笑)、二つに均等に運動させたほうが、より長く楽に動かし続けられます。


骨盤のゆがみは何から起こるか?たいてい筋肉のバランスの崩れから起こります。


こん整体では骨盤を矯正して正しい位置に戻しますが、筋肉のクセはなかなか元には戻りません。丁寧に筋肉をほぐすことによって正しい骨の位置に筋肉をなじませていきます。


他に、股関節や肩関節の可動域を広げるストレッチなどをすると、腰に負担がこない素晴らしいランニングフォームになることでしょう。


もちろん普段の生活でも疲れにくい身体になります。

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2015年

7月

15日

ジュースなどの液糖

●注意したい「液糖」

 

AGEsは糖がタンパク質と結びつくメイラード反応によってできる物質ですが、食物中のある意外な物質が血液中のAGEsを上昇させることが知られています。

 

それは、清涼飲料水などに使われる「ブドウ果糖液糖」の主成分である「フルクトース」(果糖)です。フルクトース自体はAGEsをほとんど含んでいませんが、血液中に入ることでブドウ糖のじつに10倍ものAGEsを発生させてしまうのです。

 

フルクトースを主成分とする「ブドウ果糖液糖」は、清涼飲料水だけでなく、菓子類など甘みのある数多くの加工食品に含まれています。白砂糖(蔗糖)も分解されるとフルクトースとグルコース(ブドウ糖)に分解されますから、スーパーなどで売られている加工食品のほとんどにAGEsのリスクがあると考えてもいいでしょう。

 

2010年のチリ大学の研究では、新生児の血液中のAGEsが母親とほぼ同レベルになることが報告されました。これは、加工食品を常食している母親の血液から胎児にAGEsが移行していることを示しています。新生児期の高レベルAGEsは、その子供が将来、糖尿病のような慢性炎症疾患に早期からかかりやすい条件となるので注意が必要でしょう。

 

これに関連して、乳児用ミルク(特殊調製粉乳)の成分の50%近くは砂糖であり、しかもブドウ果糖液糖が豊富に含まれています。これを高温で加工して飲ませているわけですから、どれほどのAGEsを摂取することになるのか……。栄養や免疫だけでなくAGEsの観点からも、母乳育児がきわめて重要になってくるわけです。

(「間違いだらけの食事健康法」)

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2015年

7月

12日

低コレステロールとうつ

●低コレステロールとうつの関係

 

脳の複雑な神経細胞のかたちを保つために重要なのが、コレステロールだ。コレステロールは神経伝達をすばやくおこなうのにも使われている。

 

それほど重要な動きをしているコレステロールが脳に少ないとしたら、いったいどんなことが起こってくるかは、容易に想像がつくのではないだろうか。

 

コレステロールの値が低い人は、うつの症状を発現するケースが、じつに多いのだ。コレステロールが脳内に少なくなると、セロトニンの機能が異常になる。セロトニンは心のバランスを保つために重要な脳内神経伝達物質であることはお話ししたが、バランスが崩れると、心はうつの症状を訴え、問題行動へとつながっていくのだ。

 

低コレステロールとうつの関係を示したデータは、数多い。アメリカで、就学児童や青年を中心に調査した結果では、コレステロール値が正常な群に対して、低コレステロールを示した群では、乱暴な行動が理由で停学や退学の処分を受けていた若者が3倍もあったというのだ。その報告はこう締めくくっている。

「コレステロールの低下は、攻撃性亢進のリスクファクターである」

 

人間ドックを受けて低コレステロールだった人は、うつの割合が高いという報告もある。出産後にうつ症状を訴えることを「産後うつ」というが、出産後コレステロール値が急激に下がることがうつを引き起こしているのではないかと考えられ、ここでも低コレステロールが関連していることがわかってきている。

 

さらには、高コレステロール血症と診断された人のなかで、投薬によるコレステロールの低下治療を受けた人と受けなかった人を比較したデータでは、投薬治療を受けていた人において自殺や事故死が多いという報告も少なくないのである。

 

うつの症状を訴えてわたしのところにやってくる人の検査データにも、それははっきりとあらわれている。あきらかに低血糖症と診断する人のなかには、コレステロールの値が低い人が、少なくないのである。

 

さきほど、糖尿病と低血糖症は”表裏一体”の関係にあるとお話ししたが、同じことがコレステロールの値の判断にもいえるのではないか。とくに、若い世代に起こる問題行動や、中高年以上の人のうつも含めて、低血糖症とあわせて考えていかなければならない問題だと思うのだが……。

(「うつ」は食べ物が原因だった!)

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2015年

7月

09日

リスク

環境のリスクについて「シンプル衛生公衆衛生学」ではこう書かれています。


●環境リスクの考え方


ヒトの健康に悪影響をもたらさないレベルとして閾値(いきち)以下に基準が通常設置されてきた。しかしがんの発生は発がん性のある化学物質によってごく微量の暴露でも確率的に被害が発生するものと考えられ、発がん性には閾値がないか、もしくは閾値は不明であるとされる。


発がん性の認められた化学物質でも、日常生活や産業活動を行ううえで必要不可欠なものも含まれてるので、それらすべての物質の使用を禁止してリスクをゼロにすることは実際上不可能である。


リスクriskとは望ましくない事象が起こる確率を示す概念である。


リスクは「環境の大きさ」に「発生の不確かさ」をかけ合わせて評価する。


さらに現在全世界で登録されている約9,100万種類の化学物質がもたらす長期的複合的な健康と生態系への影響についても科学的に評価を行い対策に結びつけることが必要になってきた。そこで用いられる考え方が環境リスクという概念である。


例えば、いつ誰が交通事故死するか予測不可能であるが、日本の交通事故による死亡者数は6,414人[2012(平成24)年人口動態統計]であるというような数は年によって大きく変わることはない。


日本の人口は127百万人であるので、人口10万人当たりの年間死亡率は男が7.0、女が3.3となり、この死亡率で生涯すごしたと仮定すると生涯死亡確率(生涯死亡リスク)は男が0.52%、女が0.25%と推定できる。


このような不確実さを内在した事象であってもリスク研究を進め、得られた知見に基づいてリスクを評価し予防的見地からリスクの低減に向けた政策を決定し実施するリスク対策の手段がとられるようになってきた。

(引用終了)


世の中リスクと同時進行ということですね。




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2015年

7月

07日

股関節の場所

●意外と知らない股関節の正しい位置


突然ですが、股関節の正しい位置がわかりますか。「そんなの簡単、ここでしょ」と多くの方は、大転子(だいてんし)を指差します。股関節の正しい位置をご存知の方は本当に少ないと思います。「股関節が痛いのです」と整形外科を受診される方の中にも、股関節とは全く違う場所が痛いと訴えている方もいるぐらいです。


股関節の正しい位置がわからないと、医師や治療者に自分の症状を正確に伝えられなかったり、ストレッチや筋力トレーニング(筋トレ)をするときに正しい動きをイメージしたりすることができません。また自分がどんな歩き方をしているのか気になっても、股関節の正確な位置をイメージできないと、正しい歩き方ができるはずがありません。ですから、治療やセルフエクササイズの対象となる関節の位置は、正しく理解しておく必要があります。


では、股関節は一体どこにあるのでしょうか。股関節の正しい位置を理解するためには、まずは股関節の解剖をイメージしてみましょう。股関節は寛骨臼(かんこつきゅう)と大腿骨頭で構成される関節でしたね。大腿骨頭はその名の通り、大腿骨の先端にあります。大腿骨は頚部から寛骨臼に向かって内側に曲がっているので、股関節の位置は大腿部の側面よりもかなり内側になります。


具体的には大腿骨の大転子をまず触ります。そのまま内やや上方に指をずらしていき、脚のつけ根(鼠径部(そけいぶ))と交わる辺りに股関節があります。脚のつけ根がわかりにくい方は、仰向けに寝た姿勢で膝を立てると、脚と骨盤の境の部分にできる線のことです。

(「よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ」)


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2015年

7月

03日

植物油脂

植物油脂が体によくない。


「本当は危ない植物油」より抜粋。

 

製薬会社が利益追求のために、倫理にもとる行為をしている場合があまりに多いことを知ったのです。

 

食品には、「根拠のない効能・効果」を示唆しているものがあるのは以前から知っていました。

 

しかし食品はともかく、まさか人の命を救い健康増進に使われる薬の一部に(すべてといっているのではありません)、データの改ざんや隠蔽など、犯罪的な要素が含まれているとは思いもよりませんでした。

 

なぜそうなるか。「企業の利益追求」それだけです。

 

そして、御用学者の存在が明確に見えてきたのです。企業は金銭的にバックアップして御用学者を育て、学会を支配させ、あるいは学会を作らせ、そこから発信される情報を毎日のようにメディアに乗せ、意識させない手段で人々を操っているのです。

 

真実を知らされていない一般の人が「そのような薬や食品」を進んで買い、チェックするべき国は大企業に甘く、ここに合法的な、しかしマフィア的な利益追求がなされているのです。

 

最悪なのは、「必要もないのに過度に投与されるコレステロール低下剤」の問題を含めて、「コレステロール低下医療」をめぐる問題でしょう。

 

私は「脂質生化学者」として研究生活を始めました。これは自然科学の一分野ですから、真実か否かがすべてです。

 

その延長として、動物実験の結果と疫学的な観点(人での調査)に基づいて、健康に良いあぶら、悪いあぶらの判定をしてきました。

 

しかし残念ながら、私のグループが発表した、企業に都合の悪い論文はほとんど無視されています。

 

社会に大きな枠組みがあって、私たちはそれを変えることはできていないのです。

 

食用油脂の問題は、畜産業と深く関わっています。肉、卵、乳製品などを安価に供給するためには濃厚飼料が必要であり、タンパク質、エネルギーの供給源として適した油糧種子(大豆、菜種、コーンなど)が選ばれました。

 

私たちが今あふれるほどに使い、食用にしている油脂は、何とその副産物なのです。

 

余った油を捨てるわけにはいきません。代替エネルギーとしての利用には限界があるため、どうにかして人に食べさせようとしています。これが現状です。

 

多少、「植物油脂が体によくないようだ」という知識が広がっても、食品の表示をあいまいにすることによって、眼をくらませているのです。


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2015年

7月

01日

痙攣したらどうするか

ランニングしていて脚が痙攣する人は、ビタミン、ミネラル、微量栄養素などがしっかり摂れているか思い出してみましょう。

「マラソンは「ネガティブスプリット」で30分速くなる!」から引用。

 

●痙攣したらどうするか

 

レースの後半に差しかかり、ペースを上げる局面では、脚の痙攣に見舞われることがあります。

 

レース中の痙攣には、対処できる部位と対処できない部位があります。

 

対処可能なのはふくらはぎ。地面を蹴っていると、ふくらはぎの負担が増えて痙攣につながる場合があります。

 

そのときは緊急避難的に、中足部着地からかかと着地にスイッチします。

(中略)

対処が難しいのは、大腿四頭筋、ハムストリング、大殿筋といった大きな筋肉の痙攣です。いずれもフォームの修正で対応することが難しく、足を止めると一瞬収まりますが、また走りだすと別の場所が痙攣することが多いようです。

(中略)

筋肉は伸びたり縮んだりを繰り返して活動していますが、筋肉が縮んだまま伸びなくなるのが痙攣です。原因はまだはっきりとわかっていません。

 

筋肉の伸縮には電解質(体液に溶けて電気を帯びたミネラルや微量元素)が関わっています。その点から大量の発汗で電解質が失われると痙攣が起きやすくなると考えられています。

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2015年

6月

29日

脱水注意(ランニング)

最近、急に気温が上がったりしてますね。こういう時期のランニングは、脱水症状に注意した方が良いかもしれません。


●夏のマラソンレースでめまいがした


夏の暑い日のレースでは脱水症状になりやすく、発汗量が減少してしまうと体温が上昇し、熱中症に陥ります。また、さほど暑くない日でも湿度が高く風がなかったりすると、発汗による冷却が追いつかず、体温上昇により熱中症となります。


熱中症は、体温が上昇することによって引き起こされる障害の総称で、その程度によって熱けいれん、熱疲労、熱射病の三つに分類されます。


熱けいれんは、多量の発汗により水と電解質が失われて、筋肉にけいれんが起こる障害です。熱疲労は、同じ条件でさらに進んだ症状として、脱力感、めまい、頭痛などの中枢神経症状が現れて、ついには失神するものをいいます。その場合はむしろ多量の発汗が見られ、脈拍は速くなります。熱射病は、さらに悪化した病態で体温調節機能が失われて40度以上の高熱が見られ、意識消失と発汗の停止が起こり、生命の危険を伴うものをいいます。

(中略)

夏のレースでの発汗量は1時間で1~2ℓ、激しい運動では3~5ℓにも達します。しかし、胃腸からの水分吸収量は1時間でせいぜい0.8ℓ程度が限度です。頻回に水を飲んだとしても、レース後半では確実に脱水が進行しますので、長時間レースではそのことを肝に銘じて水を早めに積極的に飲んでください。

(「ランニング障害解決事典」)


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2015年

6月

27日

長脛靭帯炎

ランナーズニー、その原因と予防

大腿骨外顆への繰り返しの摩擦が炎症を引き起こす。


●予防には筋肉の柔軟性が必要


いわゆるランナーズニーは、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)といって、長脛靭帯に炎症が起こる病気です。腸脛靭帯は大転子から大腿骨の外顆を通り、脛骨の外側に付着します。ランニングにより膝関節を曲げ伸ばしすることで、腸脛靭帯が大腿骨の外顆と擦れるために炎症が起きます。


はじめのうちは、ランニング後に痛みを感じ、休むと治まります。症状が進むと、痛みは徐々に大きくなり、休んだだけでは治らなくなります。さらに重症化すると、膝関節の屈曲や伸展が困難となり、膝関節を伸ばしたまま歩行するようになります。


●腸脛靭帯炎の原因と治療


腸脛靭帯炎の原因は、ランニング時の下肢のアライメントやランニングフォーム、大腿の筋肉の柔軟性の低下です。したがって、下肢のアライメントを修正したり、ランニングフォームを変更したり、ストレッチを行って柔軟性を獲得したりすることが治療方法となります。


楽しいマラソンライフを快適に送るためにも、ランニングフォームのチェックを行い、大腿の柔軟性を十分に確保しましょう。

(「よくわかる膝関節の動きとしくみ」)


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2015年

6月

25日

アロエベラジュース(医薬品ではありません)

「アロエベラジュースは医薬品ではありません!」

 

アロエベラの「ベラ」は、ラテン語で「真実」っていう意味なんだそうです。なので、アロエベラは「真実のアロエ」っていうことで、アロエの王様なんですね。

 

アロエベラは、昔から世界中で愛用されていて、代替医療のエースとまで言われているんですが、薬ではないんですよね。

 

アロエベラの効果効能は、藤田保健衛生大学学長の藤田博士や、国立がんセンター研究所の津田洋幸博士、福山大学薬学部の八木晟教授、京都大学医学部薬学科卒の久郷晴彦医学博士、テキサス大学のユー教授、近畿大学の林輝明博士、東北大学の曳野教授、千葉大学の添田博士など、多くの医学博士が、アロエベラの凄さを報告していますが、アロエベラは、医薬品でも健康食品でもなく、ただの野菜なんです。

 

でもね、薬じゃないから身体に優しくて安心だって思うんですよ。薬じゃないから副作用なんて有るはずがないんですよね。

 

薬って、即効性があるものほど、副作用も多いですよね。日本では発表されてないですが、アメリカでは死因の第4位は薬の副作用なんだそうですよ。さらに、薬好きの日本人は、世界中の薬の6割を使用しているんだそうです。これからは、薬に頼らないで、自然の食品で健康維持をする時代なんじゃないかな!

 

そんな時代背景があるので、今、優れた食品としてアロエベラが注目されているんですね。

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2015年

6月

21日

筋肉の伸張性収縮

体を鍛えるとき、何にその筋力などを使うのか考えて鍛えたほうが効果的です。


ランニングの走力を上げたいなら、走って鍛えたいですね。

その方法として峠走などがあります。


「非常識マラソンメソッド」より抜粋。


●着地筋にダメージを与えて「超回復」させる


峠走の下りでは、平地より大きな着地衝撃が加わります。それによってレース後半まで衝撃に耐え続ける強い大腿四頭筋ができ上がるのです。


筋肉を発達させるには、強めの負荷をかけて、筋肉を構成する筋繊維をミクロのレベルでダメージを与える必要があります。峠走の翌日筋肉痛が出るのは、筋肉の破壊が起こっている証拠です。


休息すると、ダメージを受けた筋繊維が修復されます。そのとき筋肉は、次にまた強い負荷が来ても耐えられるように、確実に強くなっています。これが「超回復」と呼ばれる筋肉独自の現象です。この超回復の原理で、下り坂では筋力トレーニングを行ったように大腿四頭筋が発達するのです。

(中略)

「大腿四頭筋を鍛えたいなら、わざわざ峠に行かなくてもスクワットをすればいいじゃないか」。そう疑問に思う人もいるでしょうが、峠走とスクワットでは得られる効果がまったく違います。


スクワットでは、膝を曲げてお尻を落とし、中腰になった姿勢から、膝を伸ばすときに大腿四頭筋が鍛えられます。引き伸ばされた大腿四頭筋が短くなりながら、力を発揮するのです。これを短縮性収縮(コンセントリック・コントラクション)といいます。


それに対して峠走では、膝を伸ばして着地する寸前、大腿四頭筋は伸びた状態で膝をロックします。これはスクワットとは正反対に、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する伸張性収縮(エキセントリック・コントラクション)です。


筋肉のダメージは伸張性収縮のほうが進みやすく、あとで得られる超回復効果も大きくなるというメリットがあります。スクワットもよいトレーニングですが、ランニングの着地に耐える大腿四頭筋をつくる目的では向いているとは言えません。




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2015年

6月

20日

糖質制限とはどんな食事療法?

●糖質制限とはどんな食事療法なのか?


現在、糖尿病専門医の間では、食後高血糖が大きな問題として注目されています。従来は空腹時血糖をコントロールしてきたのですが、それだけでは不十分で、食後血糖をできるだけ低くおさえることが大切だというのです。その理由は、食後高血糖が心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を引き起こす危険因子として確立されたからです。


ところが、日本で常識とされている糖尿病の食事療法は、こうした実態に応えられるものになっていません。カロリー制限を重視した炭水化物(糖質)中心の糖尿病食というのは、血糖値をおさえるどころか、むしろ上昇させてしまうからです。


米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、脂質とタンパク質は血糖に変わりませんが、糖質は100%血糖に変わります。また糖質は、摂取直後から血糖値を急上昇させて、2時間以内にほとんどすべてが体内に吸収されてしまいます。これらは食べ物に含まれるカロリーとは無関係の生理学的な特質です。


このように、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素のうち、血糖値を上げるのは糖質だけなのです。


糖質を摂ると、血液中のブドウ糖(血糖)をエネルギーに変えようとして、インスリンが大量に追加分泌されます。インスリンは生きていくのに欠かせない大切なものですが、別名「肥満ホルモン」とも呼ばれるように、多く出すぎると体に悪い影響を与えてしまいます。


そして実は、正常な人においても、この糖質の摂取がもたらす食後血糖上昇とインスリン大量追加分泌のくり返しが、糖尿病・肥満・メタボ、さらにはさまざまな生活習慣病の根本原因になっている可能性が高いのです。


糖質制限食の基本的な考え方は、このような生理学的な特質をもとに、できるだけ糖質の摂取をおさえて、食後血糖上昇とインスリンの過剰分泌を防ぐというものです。


簡単にいえば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは、米飯・パン・めん類などの米・麦製品や、ジャガイモ・サツマイモ・里イモなどのイモ類など、糖質が主成分のものです。もちろん糖質制限ですから、甘いお菓子やジュースもNGです。それさえ注意すれば、肉や魚はお腹いっぱい食べられます。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒なら、お酒を飲んでも構いません。

(「主食をやめると健康になる」)


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2015年

6月

18日

トレーニング(週頻度)

自身の1週間に行うべき適正なトレーニング回数を知る


●週頻度


1週間当たりのトレーニング回数を、その名の通り「週頻度」という。トレーニングは「超回復期」に行うのが効果的であり、同一の筋力トレーニングは毎日行うより、週に2~3回行うのがよい。週4~5回実施するという場合は、日によって鍛える筋群を変えることが必要になってくる。


「超回復」が起こるのは、トレーニングを実施した後の栄養・休養が適切であれば、48~72時間後とされているので、週頻度は、2~3回が妥当である。超回復が起こるまでの時間は、「年齢、トレーニング経験、トレーニング内容(強度、量)、栄養、休養」によって異なるので、初心者や中高年者は週頻度を少なめにするとよい。


トレーニングの内容に関しては、筋肉量が多い大筋群の種目のほうが、筋肉量の少ない小筋群の種目よりも、回復に時間がかかる。また、低強度のトレーニングより、高強度のトレーニングのほうが回復に時間を要し、通常のトレーニングと比べてエキセントリック・トレーニングでは、回復に長い時間を必要とするが、トレーニングを継続すると、回復時間が短縮する。


したがって、トレーニングの強度、筋が受けたダメージ、その修復過程などに留意してトレーニング頻度を決定する。トレーニング経験を重ねて自分自身の超回復の周期を知り、それに合ったトレーニング頻度を決定することが重要である。また、栄養や休養の方法を工夫し、より早くより大きな「超回復」を生じさせる方法を学習するのがよい。


回復時間が早くなれば、週頻度を多くしてトレーニングを実施することができ、最終的に獲得される効果も大きくなる。

(「スポーツトレーニングの基礎理論」)


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2015年

6月

17日

雨の体調

雨が降る前はなぜ痛むのか?


●痛みで天気予報!?


「天候が悪くなると、何となく調子も悪い」という話はどこかで聞いたことがあるでしょう。特に、長い間痛みにさらされた古傷があると、その傾向は強く現れます。実際に患者さんのお話を聞いていると、雨が降っているときより、降る前の方が痛い人が多いようです。これはなぜなのでしょうか?


低気圧が近づくと、気圧は徐々に下がり雨が降ります。気圧が上がると、耳の中にあるセンサー(内耳)がそれを感知し、視床下部を通じて交感神経活動が亢進します。交感神経活動が亢進すると神経末端からノルアドレナリン(NA)と呼ばれる物質が血中に放出され、痛みを感じる神経や一部の侵害受容器を刺激します。


また、NAは血管を収縮させたり、血液中のマクロファージや肥満細胞を活性化させてヒスタミンやTNFαと呼ばれる物質を放出し、痛みを感じる神経を刺激します。さらに、副腎髄質にもはたらきかけてアドレナリンを分泌し、同様に痛みを感じる神経を刺激します。


普通の状態では、気圧が下がって痛みを伝える神経や受容器が刺激されたとしても、痛みを感じることはほとんどありません。しかし、あらかじめ神経損傷や炎症などが存在すると、侵害受容器やDRGなどに正常時では認められなかった交感神経に反応する受容体が新たに出現するため、気圧の変化でも痛みを感じるようになります。そのため、古傷を抱えた人は、気圧の変化に敏感になり、天気予報ができるのです。

(「よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ」)


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2015年

6月

13日

上咽頭炎(喉あたり)

沈黙の臓器の一つといわれる腎臓。腎臓と上咽頭炎(喉のあたりの炎症)の関係は深いみたいです。この上咽頭炎が改善されると、様々な病気が改善されます。タバコは上咽頭炎を悪化させます。

 

(引用)

●喫煙者の慢性上咽頭炎は治らない

 

私の印象では、喫煙者の大半が重い慢性上咽頭炎を患っています。

 

タバコの煙には、現在わかっているだけでも4000種以上の化学物質が含まれています。そのうち、有害物質が200種を超え、発がん性物質も40種近くあります。タバコを吸うとその煙が口内に充満し、上咽頭の粘膜に刺激を与えます。その結果、刺激を受けた繊毛上皮細胞やリンパ球が反応し、上咽頭炎を悪化させるのです。

 

扁摘パルスを行っても血尿が消えない※IgA腎症の患者さんは、喫煙者の割合が高い傾向にあります。IgA腎症以外でも、喫煙の習慣がある糖尿病の患者は、喫煙していない患者に比べて糖尿病性腎症を発症するリスクが2~3倍に高くなることが報告されています。また、禁煙と慢性上咽頭炎の徹底的な治療によって、※膜性腎症(まくせいじんしょう)が改善した患者さんもいます。腎臓のために、何はともあれ禁煙しましょう。

(腎臓病を治す本)


※IgA腎症=慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)

※膜性腎症=IgA腎症と同じ、ゆっくり進んでいくタイプの腎臓病


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2015年

6月

06日

「遺言」の意味するもの

●「遺言」の意味するもの


遺言セミナーなどを行っていると、「遺言を書く必要性はわかっているけれど、まだまだ元気だから遺言を書くには早い」と言って書かないでいる方に多く出会います。


まだ遺言を書くには早いと言っている方は、「遺言」を「遺書」のようにとらえているのではないでしょうか。


遺言には2つの意味があります(「大辞泉」小学館より)。1つ目の意味は、「死に際に言葉を残すこと」といういわゆる「遺書」の意味です。遺書は自分の人生を振り返ってみて、総括するための文章です。中身はなにを書いてもよいのです。


「我が人生に一片の悔いはなし」と書いても良いでしょうし、家族への感謝の言葉でもかまいません。家訓を子孫に残しておくのでもよいでしょう。このように「遺書」は最後に伝えておきたい言葉を文章にするものです。まだまだ元気なうちに「遺書」を用意しておくというのは早すぎるし、縁起が悪いという気持ちもわかります。


遺言にはもう一つ、法的文書としての「遺言」の意味があります。「人が死亡後に法律上、一定の方式に従ってする単独の意思表示」という意味です。堅苦しい定義ですが、これが、法的な文章としての遺言です。


遺言は民法に書き方と効果が決められている、立派な法的文書です。専門家は、法的な文章として「遺言」のことを「ゆいごん」ではなく「いごん」と呼んでいます。法的な判断をするには、法律上、きちんとした判断能力(意思能力)が必要です。「まだまだ元気だから」と言って遺言を書かないでいて、康志さんのように認知症になってしまったり、意思能力がなくなってしまったりした場合、遺言はもう書けなくなってしまうのです。


ですので、遺言は「まだ元気だから必要がない」というものではなく「元気なうちに、判断能力がしっかりとしているうちに、用意をしておくもの」なのです。いつ死ぬか、いつ判断能力が衰えてしまうかは、予期できないものですから。

(誰も教えてくれなかった「ふつうのお宅」の相続対策ABC)




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2015年

5月

22日

化学肥料と農薬

健康のためにオーガニックが流行っていますが、そもそも化学肥料や農薬は何故使うようになったのでしょう。


●戦争が生んだ化学肥料と農薬


そもそも一番大元にあるのは、第二次世界大戦が終わり、平和になったことだ。戦後、日本の都市はどこも焼け野原になった。大勢の兵が復員し、食料が絶対的に不足した。アメリカ進駐軍はこの状況を改善するよう日本政府に要求した。


世の中が平和になって一番余るのは、戦争のときに使った爆弾である。爆弾がいらなくなると、爆弾を作っていた企業、化学会社は爆弾材料を別のものに転用する必要がある。


食料増産に必要な化学肥料は、大正時代からあった。電気で水を分解し空中の窒素を固定する方法によって化学肥料が作られていた。ところが戦後は電力不足で窒素が生産できなくなった。そこで、外国で余った窒素を大量に輸入して肥料にし食料増産をはかった。


同時に、海外から復員兵が持ち込んだシラミ防除のため、DDTが日本に上陸した。爆弾とともに余ったのが毒ガス兵器である。この毒ガスが農薬に変わった。戦後、DDTやBHC、パラチオン(ホリドール)などの農薬が外国から入ってきて、大量に使われた。


アメリカは世界中に、とりわけ戦争で国土が灰燼(かいじん)に帰したところに窒素肥料をどんどん送り、食物を増産し、農業を復興させようとした。


ところが、フィリピンやインドネシアなどの東南アジア諸国には雨季と乾季しかない。雨季にはたくさんの雨が降り、肥沃な大量の水が流れてくるから、肥料などやらなくても農業が成立する。二毛作は当たり前で、年に二回も三回も作物が採れるところである。


そんな国にも窒素肥料や化学肥料を入れるものだから、米でも麦でも背丈が高くなってしまう。作物は自ら葉数を増やし、葉っぱから窒素を抜こうとする。すると葉の重さで倒れてしまうから収穫はかえって減ってしまう。


そこで、いくら肥料をやっても背丈が伸びず、収量だけが増えるように品種改良が進んでいった。これが後に「緑の革命」と言われる農業革命事業につながっていく。


もっとも窒素肥料を与えれば、虫も集まってくる。そこでさらに農薬が必要になるという悪循環が発生した。


また戦後になって、石油化学産業が発達した。塩化ビニールが国産化され、ビニールハウスによって日本のように四季のある国でも、周年栽培ができるようになった。この化学肥料・農薬・塩化ビニールが三本柱となって、それに適応した品種改良、F1種が育成されることになる。

(「タネが危ない」)




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2015年

5月

21日

ナトリウム過剰

●ナトリウム過剰が病気を増やす

 

ナトリウムとカリウムは真逆の働きをします。両者が拮抗することでバランスが保たれているわけですが、現代人のようにナトリウムを過剰摂取する生活を続けているとその均衡は崩れてしまいます。

 

こうしたナトリウム/カリウムのアンバランスは、高血圧だけでなく、脳卒中、腎結石、骨粗しょう症、消化器系のガン、喘息、不眠、乗り物酔い、高山病、メニエール氏病などにも関係していることが報告されています。

 

ですから、私たちはまず「ナトリウム/カリウム」バランスを狩猟採集時代に戻すことを考えなくてはなりません。

 

食べ物から摂取し、消化・吸収、そして最終的に代謝した物質は、最終的に酸かアルカリとして血液を駆けめぐります。

 

最終的に酸性となる食品として、乳製品、穀物、塩(塩化ナトリウム)、肉類、魚介類、卵などがあります。一方、最終的にアルカリとなる食品として、新鮮な野菜、フルーツ、根菜類などがあります。

(中略)

●カルシウムバランスも崩れる

 

私たちの体は、このような低レベルの血液の酸化に対して、骨からアルカリ性のカルシウムイオンを動員することで中和しようとします。

 

そうやってバランスを摂っているわけですが、ここで失われるカルシウム分は食事中のカルシウムの吸収率を高めることで埋め合わせできません。そのため、カルシウム欠乏を引き起こすことになるのです。

 

また、低レベルの血液の酸化によって、筋肉からグルタミンあるいはその前駆物質のアミノ酸が失われます。グルタミンは、腎臓でアンモニアとして利用され、酸をアンモニアイオンとして尿から排出させるために利用されます。つまり、血液が極度の酸性に傾くのを防ぐため、グルタミン(アミノ酸)を筋肉から動員するのです。たとえ低レベルであっても血液の酸性化が常識化すると、骨粗しょう症やサーコペニアと呼ばれる筋肉減少症の原因になります。

 

なお、日本の水道水は世界でも有数の高濃度塩化物が含まれています。なかでも都会の水道水は塩素濃度が高く、そのカルキ臭に辟易している人も多いと思いますが、じつはこれもナトリウム過剰の原因の一つになっています。つまり、水道水を飲むだけでも血液は酸性に変わりやすくなるのです。

 

狩猟採集時代には肉・魚介類、野菜、フルーツが主体だったので、全体ではアルカリ性だったことが分かっています。ナトリウムの摂りすぎによるミネラルバランスの崩れもなかったでしょう。

(間違いだらけの食事健康法)

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2015年

5月

20日

夜食にスイーツ

●夜食にスイーツは欠かせません

 

女性は本当にスイーツが大好きですよね。夕食をしっかり食べておなかがいっぱいでも、”別腹”とお菓子を必ずつまんでしまう人も多いのではないでしょうか?でも、カフェインと同じように、糖質は成長ホルモンの分泌を邪魔する悪玉です。

 

成長ホルモンは、寝ている間に細胞を修復するために分泌され、入眠後1~2時間で分泌量がピークになります。しかし、寝る前に糖質を摂ると、どうなるでしょうか。。。。血糖値を下げるためのインスリンが血液中に大量に溢れ、せっかく出ようとしている成長ホルモンの分泌にブレーキがかかってしまうのです。

 

さらにインスリンはセロトニンという睡眠に必要なホルモンの働きも邪魔してしまうので、質のいい睡眠も得られません。寝ている間に体がリセットできないと疲れも抜けませんし、当然のことながら体や肌にも影響が出てくるのです。

 

例えば、皮膚の汗腺には成長ホルモンの受け皿がありますが、成長ホルモンの分泌が少なくて汗腺までたどり着けないと発汗量も減少。すると肌はうるおいを保てなくなり乾燥しがちになります。睡眠不足が続くと翌朝の肌がかさついたり、調子が悪くなるのもまさにこの成長ホルモンが関係しているのです。

 

夜食にスイーツをつまむのは、まさに女性の美しさにとっては命取り!どうしても食べたくなったら、「この一口で、今晩の分の若返りホルモンは出なくなってしまう」と思いとどまってくださいね。

(「老けない人はやめている」)


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2015年

5月

19日

アロエベラジュース(医薬品ではありません)

「アロエベラは医薬品ではありません!」

 

アロエベラの「ベラ」は、ラテン語で「真実」っていう意味なんだそうです。なので、アロエベラは「真実のアロエ」っていうことで、アロエの王様なんですね。

 

アロエベラは、昔から世界中で愛用されていて、代替医療のエースとまで言われているんですが、薬ではないんですよね。

 

アロエベラの効果効能は、藤田保健衛生大学学長の藤田博士や、国立がんセンター研究所の津田洋幸博士、福山大学薬学部の八木晟教授、京都大学医学部薬学科卒の久郷晴彦医学博士、テキサス大学のユー教授、近畿大学の林輝明博士、東北大学の曳野教授、千葉大学の添田博士など、多くの医学博士が、アロエベラの凄さを報告していますが、アロエベラは、医薬品でも健康食品でもなく、ただの野菜なんです。

 

でもね、薬じゃないから身体に優しくて安心だって思うんですよ。薬じゃないから副作用なんて有るはずがないんですよね。

 

薬って、即効性があるものほど、副作用も多いですよね。日本では発表されてないですが、アメリカでは死因の第4位は薬の副作用なんだそうですよ。さらに、薬好きの日本人は、世界中の薬の6割を使用しているんだそうです。これからは、薬に頼らないで、自然の食品で健康維持をする時代なんじゃないかな!

 

そんな時代背景があるので、今、優れた食品としてアロエベラが注目されているんですね。

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2015年

5月

18日

カレー

食べていて良かったカレーライス♪

 

●ターメリック

 

ターメリック(ウコン)はショウガ科に属する、カレー粉を黄色くする香辛料であり、とくに脳に効能をもたらすものとして盛んに科学研究の対象とされている。そしてその多くが抗炎症性や抗酸化作用を認めており、これらは有効成分クルクミンから生じる。

 

クルクミンは昔から中国やインドのアーユルベーダの医薬品として、何千年にもわたって用いられてきた。抗酸化や抗炎症、抗真菌、抗細菌作用がよく知られているが、とりわけ脳に新しい神経細胞(ニューロン)をつくるのに重要な役割を果たすBDNFというタンパク質を増加させるという点が注目されている。ターメリックを大量に使用する地域では認知症にかかる人の率が著しく低いのだが、それが多くの科学者たちの関心の的になっているのだ。

 

米国疫学雑誌の「アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー」の報告において、研究者は高齢のアジア人のカレーの摂取程度と認知機能との関係を調べた。

 

カレーを「ときどき、しばしば」食べるグループは「まったく、あるいは、めったに」食べないグループより、認知機能を測るテストでかなり高得点を取った。

 

このクルクミンには、ミトコンドリアの保護に役立つ幅広い種類の抗酸化物質を生成する遺伝子を活性化させる能力があることがわかっている。また、ブドウ糖の代謝も改善する。こうした性質はどれも脳疾患のリスク低減につながる。

 

もし、家庭であまりカレー料理をつくっていないならば、おそらく日常的に食事からターメリックを多く摂取できてはいない。その場合は、サプリメントでの補充を考えてみよう。

(「いつものパン」があなたを殺す) 


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2015年

5月

17日

断食が脳をより明晰にする

糖質制限では、糖新生に頼らずケトン体を使えるようになれば筋肉量は保たれる。


●断食が脳をより明晰にする


通常は毎日の食事によって、脳にブドウ糖が燃料として供給される。食間にも脳には引き続きブドウ糖が安定して供給されるが、このブドウ糖はおもに肝臓と筋肉のグリコーゲンを分解してつくられる。


だが、グリコーゲンの蓄えは、同量のブドウ糖しか供給できない。蓄えがなくなると、代謝が変わり、新たにブドウ糖の分子を、おもに筋肉にあるタンパク質のアミノ酸からつくるようになる。この過程はその名も「糖新生」という。プラス面では、これによって必要なブドウ糖が器官に与えられるが、マイナス面では、筋肉が犠牲になる。筋肉を消耗してしまうことは、当然、好ましいことではない。


ところが、人間には脳を働かせる生理学的しくみがもう一つある。


食料がもはや手に入らなくなって三日ほどたつと、肝臓が体内の脂肪を使って、特別な脂肪「ケトン」をつくり始めるのだ。このとき、βヒドロキシ酪酸が脳のための非常に効率のよい燃料源となって、食糧難の間も長期間、認知機能を保つのである。こうした代わりの燃料源のおかげで、「糖新生」に頼ることが減り、その結果、筋肉量が保たれるのだ。


しかしそれ以上に、ハーバード・メディカル・スクールのジョージ・F・ケーヒル教授の言うように、「最近の研究では、βヒドロキシ酪酸が「ただの燃料」ではなく「スーパー燃料」であることを示している。ブドウ糖より効率よくATPエネルギーを生産するのだ」


実際、ケーヒル博士たちの研究者は、βヒドロキシ酪酸はココナッツオイルを食事に加えるだけで簡単に得られ、抗酸化機能を高め、ミトコンドリアの数を増やし、新しい脳細胞の成長をうながすとしている。


研究ではカロリー制限によって活性化される、脳にも体にもよい効果をもたらす遺伝経路の多くが、たとえ短期間の断食でも同じように機能することが証明されている。


これは従来の「断食をすると代謝が低下し、身体が飢餓モードに入るため、脂肪を保ち続ける」という考え方とはまったく逆だ。断食は実際には減量をうながし、脳の健康も高めるという全身への効果がある。

(「いつものパン」があなたを殺す)


5時間前後糖質を我慢できれば、ケトン回路に切り替わる話もある。



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2015年

5月

16日

エクササイズ前後のNGフード

●エクササイズ前後のNGフードで効果が台無しに


痩せたい、体を引き締めたい、という人はエクササイズの前後に食べるものにもご注意を!スポーツクラブなどでよくバナナを食べたり、スポーツドリンクを飲んでいる人を目にしますが、「せっかくのエクササイズ効果が台無しになるのに……」といつも残念に思ってしまいます。


というのも、バナナやスポーツドリンクに含まれる成分の多くは糖質です。体はエネルギーとしてまず糖質を燃やし、糖質を使い切ってはじめて脂肪を燃焼させるので、エクササイズの前後に糖質を摂ってしまうと、運動して消費したエネルギーが帳消しになるばかりか、せっかく脂肪が燃えようとしているのを邪魔してしまいます。


一日中ハードな練習をしているようなアスリートであれば、筋肉を素早く回復させるためにバナナやスポーツドリンクのような糖質を摂るのが有効ですが、普通の人は1~2時間程度のエクササイズでエネルギー補給はまったく必要ありません。プロテインを摂っている人もよく見かけますが、人工甘味料などの糖質類が入っているものには注意。人工甘味料の中には、太りやすくなるというデータが出ているものもあるので逆効果です。何より、せっかく運動して成長ホルモンが出ようとしているのですから、わざわざインスリンを溢れさせてそれを止めようとするなんてもったいない!


少なくともエクササイズの前後1時間はおにぎりなどの炭水化物も含め、糖質を摂らないようにしましょう。

(「老けない人はやめている」)



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2015年

5月

15日

健康診断

健康診断で問題が無かったと喜んでいる方をみかけました。おめでとうございます。
健康診断でA判定の方々が、後に大病を患う話はよく聞きますね。


●健康診断・人間ドックで栄養欠損が見つからない理由


企業に勧めている人はもちろん、自営業や自由業の人も、一年に1度くらいは健康診断や人間ドッグを受けているはずだ。そのレベルや内容はともかく、日本人の健康意識は総じて高い。ただし、健康診断でも人間ドッグでも、栄養の欠損は見つからない。これはなぜなのだろうか?


その理由は、担当する医師に栄養という観点からデータを読む能力がないためである。臓器のトラブルを見つけることには長(た)けていても、栄養のバランスがどうなっているか、どの栄養が欠乏しているか、といったことを見抜く視点には欠けているのが、健康診断や人間ドッグを担当する医師の現状なのだ。


実際、検診結果で、


「あなたはビタミンB6、それから亜鉛が不足していますね」


といった指摘を受けたことがある人はいないのではないだろうか。


しかし、健康診断を毎年受けていれば、わずかであっても数値の変化があるものなのだ。それを見ようとしないで、基準範囲にあればすべて「A判定」で片づけてしまっていることが、大きな問題なのである。なぜなら、わずかな数値の変化に、うつ症状につながるような栄養欠損が隠れているケースがひじょうに多いからだ。


ついでにいっておけば、基準範囲そのものも、厳密に決められているものではない。通常、基準範囲を決めるのは臨床検査会社だ。自社の社員から15~30ほどをピックアップし、採血してデータを取る。その95%が含まれる範囲を基準範囲としている。だから、検査会社によって基準範囲にバラつきがあることも珍しくないのである。


●健康診断は事前準備しないほうがいい?


(中略)

数値は意図的に操作できるものである。

(中略)

そんな判定に意味はない。ふだんの生活に戻れば、数値はまったく違うものになっているはずだから、診断にはなっていないのである。


本来なら、健康診断は抜き打ちでおこなうのがいいのだろう。それなら、ふだんの生活が身体をどんな状態にしているかを知ることができる。

(「うつ」は食べ物が原因だった!)


健康診断などは、自分の健康状態を知りたいというより、会社や周りの人に数値で自慢?したり認めさせる?ためのものだろー





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2015年

5月

14日

牛乳は子どものためにある

牛乳は子どものためにある

●ミルク

 

牛乳やヤギの乳は、元はその子供にある一定期間のみに与える食事です。人間はそれを横取りして自分たちの食事にしてしまいました。

 

しかし、ミルクを摂取するには、そこに含まれる乳糖を消化する「ラクテース」という酵素が必要になります。ヒトの赤ちゃんは、ラクテース遺伝子が作動して乳幼児の食事の大半を占めるミルクで生きられるようになっていますが、多くのヒトの集団では、その遺伝子のスイッチが乳児期を過ぎるとオフになるのです。

 

●ミルクに適応しきれない人類

 

このラクテース遺伝子が幼児期を過ぎてもスイッチがオンになっているのは、中東の集団とそれをヨーロッパに持ち込んだ子孫、つまりヨーロッパ人、そしてツチ族などの東アフリカの牧牛部族だけです。

 

これは、日常的にミルクを飲むことで、乳児期が過ぎるとスイッチがオフになるラクテース遺伝子が約8000年前に変異してきたことによります。その結果、ヨーロッパ人では約90%が変異したラクテース遺伝子を持っていますが、地球上の全人類の約60%は家畜のミルクを飲むと腸に異常(お腹が張る、ガスが出る、下痢をする)を起こす「乳糖不耐症」に見舞われます。約65%の人たちは、ラクテース遺伝子のスイッチが成人になった場合にオンにならないのです。

 

特にアジア系、アフリカ系の人種間では乳糖を消化する酵素を作り出すように遺伝子がまだ適応できていません。また、変異したラクテースを持ったヨーロッパ人にしても、成人期~老年期にかけて慢性病という問題を引き起こします。環境の変化に体が本当に適応したとは言い難いのです。

(「間違いだらけの食事健康法」)


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2015年

5月

13日

牛乳と成長と病気

●牛乳と成長と病気の関係


このところ、糖尿病患者の増加ぶりはとどまるところを知りません。


より深刻な事態は、低年齢化の傾向に拍車がかかっているということです。


かねてから、生後3ヶ月間に、乳児に牛乳ベースの調整乳を授乳すると、インシュリン依存型の糖尿病の発症リスクが高まるとされてきました。


牛乳には、糖尿病の誘因となりうるABBOSというタンパク質が含まれていることが確認されています。膵臓にある、インシュリン分泌β細胞には、このABBOSと酷似したタンパク質が存在しています。白血球はこのタンパク質を悪者ABBOSとして確認し、β細胞を攻撃して破壊してしまうのです。すると膵臓の働きが低下して、糖尿病を引き起こします。ABBOSを含む牛乳を多く飲めば飲むほど誤認の確立が高まり、糖尿病増加の引き金になるというわけです。


このことをふまえて、アメリカのバーナード博士は「幼児における糖尿病発症のリスクが解明されていないため、すべての幼児に牛乳を与えないようにすべき」とし、「母乳哺育の場合は、母親自身も乳製品(ヨーグルト、チーズなど)の摂取は避けるべき」と警告しています。


「スポック博士の育児書」でわが国でもおなじみのスポック博士も、「乳児および幼児のケア」の中で、母親たちには、赤ちゃんに母乳を与えるように提案しています。


また、ローマ大学がイタリアの9地域の小児について、牛乳摂取量に基づいた糖尿病発症リスクについて調査した結果、各地域の小児が摂取した牛乳の量と糖尿病発症リスクとの間には、88%の相関関係があることが判明しました。


88%の相関関係とは、「たばこを吸うと肺ガンになりやすい」とか「塩分を摂りすぎると血圧が上昇しやすい」とかいう事柄よりも、はるかに「密接で危険なつながり」があることを示しています。


このことは、日本で、昭和20年代後半から保健所で牛乳を勧め始め、昭和33年から学校給食に牛乳を導入して、牛乳神話ができあがったとともに糖尿病患者が激増し、しかもそれが低年齢化しつつある事実と見事に合致します。

(「医者いらずの出産&育児」)


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2015年

5月

12日

ランニング膝痛(初心者)

さー健康のためにランニングを始めました。「あらっ?膝が痛くなってきた」なんていうのはよく聞きますね。

 

ランニングというのは片足ジャンプの連続ですので、一歩一歩に体重の何倍の負荷がかかることになります。左右のバランスが悪かったりすると、片足だけにさらに負荷がかかったりします。

 

普段、通勤で歩くだけの方は、走り続けるまでに準備が必要です。

 

ウォーキングで体を慣らすのは良いのですが、膝という面ではほとんど負担がこないのでやはり走りを徐々に入れていった方が良いと思います。

 

例えばラン5分したらウォーキング5分、を一セットとして何セットか行う。
慣れてきたら連続して走るようにする。

 

毎日走ると疲労がたまりやすいのでほどほどに、同時進行で補強トレーニングを入れるのも効果的です。補強運動は筋力強化の他にストレッチ効果もありますので、ウエイトを持ったり持たなかったり試してみてください。

 

運動したらストレッチ(疲労回復)は必要です。ストレッチだけでも毎日行っても良いでしょう。

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2015年

5月

11日

オメガ3・オメガ6

ベジタリアンでは健康になれない?


●オメガ3・アミノ酸の慢性欠乏


食事中の脂肪は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。


「飽和」というのは、化学式上に二重結合がなく、水素で飽和されている脂肪です。飽和脂肪酸の代表は、ココナッツオイル・パームオイル・母乳などのラウリン酸、牛肉・卵・ミルク・鶏肉・魚介類などのパルミチン酸、肉類・卵・チョコレートに含まれるステアリン酸があります。


一方、「不飽和」脂肪酸は、構造上何個二重結合があるかによって単不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。単不飽和脂肪酸は、オリーブオイル、アボカド、ナッツ、牧草育ちの家畜肉などのオレイン酸があります。多価不飽和脂肪酸はいわゆる「必須脂肪酸」と呼ばれるものです。


多価不飽和脂肪酸はさらにオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸に分けられます。


オメガ3脂肪酸には、亜麻仁油・大麻油・シソ油・ウォールナット油などのα-リノレン酸、魚介類・牧草育ちの家畜肉・卵に含まれるEPA、DHAがあります。オメガ6脂肪酸には、サフラワー油、ひまわり油などの植物油に含まれるリノール酸があります。


さて、こうした必須脂肪酸の中でもとりわけ重要と言えるのが、オメガ3脂肪酸の仲間であるEPA、DHAです。EPAは、強力な抗炎症作用や抗血栓作用を持ちます。DHAは、胎児の脳の成長と生涯を通じての認知機能の維持に必須の脂肪酸です。


健康な食事の指標としてオメガ3脂肪酸/オメガ6脂肪酸の割合があります。


「狩猟採集時代の食事」ではおよそ1:1~2の割合でしたが、現代食ではこの割合が1:10になります。オメガ6脂肪酸が現代食で増加する理由は、それを含む植物油の頻用によるものと考えられています。


ベジタリアン、ヴィーガンの食事では、植物性の油であるオメガ6脂肪酸や亜麻仁・大麻油などのα-リノレン酸であるオメガ3脂肪酸は摂取できます。


ただ、草食動物や魚類は植物から摂取したα-リノレン酸を体内でEPA、DHAに変換できますが、私たちは植物から摂取したα-リノレン酸を体内でEPA、DHAに変換する酵素が十分に働きません。これは、私たちの食事が肉食中心に移行したことで起こった遺伝的変化の一つです。

(中略)

したがって、ベジタリアン、ヴィーガンではEPA、DHAオメガ3脂肪酸のサプリメントが必要になります。またベジタリアンで卵を食べる場合は、牧草を食んだ鶏の卵を選ぶとEPA、DHAオメガ3脂肪酸が得られます。

(「間違いだらけの食事健康法」)



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2015年

5月

10日

ビタミンは動物性に多い

●ビタミンはじつは動物性に多い


ビタミンA不足は農耕革命以降に現れた病態です。


粘膜の形成に必須のビタミンAが不足するとドライアイになり、ひいては失明してしまいますが、実際に世界の子供の失明の主要な原因が食事からのビタミンA不足なのです。また、ビタミンAは感染症にも効果があります。


ビタミンAは、主に果物、野菜からベータカロテンという前駆物質の形で摂取され、肝臓で合成されます。


また、動物性のものとしては肝臓などの内臓に豊富に含まれている物質です。現代食では、穀物中心になり、野菜・果物・内臓肉などが隅に追いやられてしまったため、ビタミンA不足という事態を招いているのです。


ビタミンB不足も農耕革命以降に起こった問題です。一般的には穀物にビタミンBが豊富に含まれていると思われていますが、肉類、野菜、果物に比べれば、同じカロリーあたりでは少量しか含まれていません。さらにビタミンBの吸収率は、肉類(100%吸収)に比べて植物は5分の1程度です。

(中略)

全粒粉穀物や豆類にはビタミンBの吸収を阻害するピリドキシン・グルコサイドという「抗栄養素」が含まれています。


ピリドキシン・グルコサイドが含まれていると、約3分の2のビタミンBが吸収されなくなります。実際にネパールのベジタリアンの女性を調べた研究では、穀物・豆類中心の女性にピリドキシン・グルコサイドの血中濃度上昇およびビタミンBの血中濃度低下が報告されています。

(「間違いだらけの食事健康法」)


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