男性だからこそ知っておくべき女性の月経。
「正しい月経」を知っていますか?
●子宮内膜がはがれると出血がスタート
女性同士でも月経(生理)の話はしにくいもの。どんな月経が「正しい月経」なのでしょうか?
月経周期は25~38日が正常。90日以上こないと無月経で治療の対象になります。月経周期は3~8日。この間20~150gの経血量が正常です。
月経は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)によって起こります。排卵がおわると、妊娠準備のためにプロゲステロンが優位になり、子宮内膜をふかふかにします。妊娠が成立しないと、プロゲステロンが下がり、内膜がはがれ始めます。ここからが月経です。
●ホルモンの下がり具合で、「多い日」は違う
プロゲステロンが下降すると、内膜ははがれやすくなります。下降しきる月経2~3日目が「経血量が多い日」に。プロゲステロンがなかなか下がらなければ「多い日」は遅くなることも。
●月経以外でも女性ホルモンで体調変化
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、月経以外にも私たちのからだのあちこちをコントロールしています。
排卵前はエストロゲンが優位になっているため、肌はプルプルで、心も明るい”キラキラ期”にあたります。
ところが、排卵がおわるとプロゲステロンのパワーが高まり、妊娠の準備にかかります。
●正常なら好・不調の波がある
排卵から次の月経が始まるまでの黄体期のあいだは、体温が高くなり、イライラやむくみ、胸の張りなどあちこちに不調が起こる。”アンバランス期”です。
黄体期は誰もが少々の不調を感じるものですが、このアンバランスがひどくなって日常生活に支障が出てくると、PMS(月経前症候群)と呼ばれます。
ただし、1ヶ月のうちに好・不調の波があるのは、正常なこと。波をまったく感じられない場合は、無排卵かもしれません。
(「生理(月経)のトラブルがつらいときの本」)
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